本音を言うとスッキリするんだね

その後の空気にもよるけど。
言い逃げスタイルはかなり気持ちがいい。ということがわかった。

それは、朝散歩の途中、公園のベンチで休んでいたときのこと。
隣のベンチにある親子がやってきて、わーわー騒いでいる。別にそれはいい。公園なのだから当然のことだ。子どもが木に止まったセミを掴んで、嬉しそうにしている。母親に対して見て見てアピールをする子ども。セミはギャン鳴きしている。別にそれもかまわない。健康的な夏の風景だ。

私が立ち去ればいいのだ。うるさいからどっか行けお前ら、なんてかっこ悪いことは言わない。聴覚過敏だから仕方ない。誰が悪いわけでもない。
タイミングよく、公園を掃除する係のおじさんがやってきて、足もとの吸い殻を拾い始めた。おじさんは私に「どかなくて結構ですよ~すぐ済みますから」と声をかけてくれた。

私「あ、いえ大丈夫です もう行きます」
おじさん「ほんとにどかなくて大丈夫です汗」

私「いえ、うるさくなってきたから帰ろうと思ってたところです」と結構大きめに言ってしまった(なぜならセミがギャン鳴きしているので、私の声が伝わってない)少し前の私なら絶対言わない。ただ、心の声がスッと出てきていた。特に母親の方も気にしてないようだし、セミのおかげで聞こえてなかっただろうし、おじさんがひとり、ポカンとした顔でいたけど、特に誰も不幸にしてないから万事OKだろう。何より私の精神衛生が守られた。

うるさい!という本音を言葉に出せた。負の感情を人間相手に表明できた。それで気持ちが幾分スッキリした、スッキリした自分をメタ的に確認できた。