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「独り剣客 山辺久弥 おやこ見習い帖」への感想をいただきました!(1)

 皆様おはようございます。
 早いもので、先月29日(ところにより28日)の発売開始から二週目が過ぎようとしています。皆様の励ましや応援を賜り、「おやこ見習い帖」は堅調な滑り出しとなっているようです。心より御礼申し上げます!
 昨日のAmazonのベストセラーバッジ、朝起きたら消えておりました…(ああ無情…!)。ですがランキング上位にて健闘中です。本作へあたたかいご支持をお寄せくださる皆様、ほんとうにありがとうございます。

 2022年の大賞受賞から一年半ほどの改稿と校正作業を経て刊行を迎えました。初めての作業につき戸惑うことも多く、無我夢中の日々でしたが、担当編集者さまや編集部、校正者さま、イラストレーターさま、他様々な方々の「良い作品をつくる」という妥協のなさと熱意に多くを学ばせていただき、ここへたどり着くことが叶ったと思います。
 本作がどのように受け入れられるのか、皆目見当がつかずに刊行を迎えました。けれど、楽しみにしてくださっていた方、ご興味を持ってくださる方が想像以上においでくださり、驚くとともに心より嬉しく感じております。
 日々ご多忙の中、お時間を割いて本作をお手元に置き、読んでくださる皆様に、心より感謝申し上げます。

 交流させていただいているnanashiさまが、Xにて真っ先にご感想をお寄せくださったうえに記事にもしてくださっているので、ご紹介させていただきます♪
 (大きなネタばれになる部分はございませんが、先入観なしに本作をお読みになりたいな、とお思いの方には、読了後にご覧いただくことをお勧めします!)

 本作の主人公や、脇役に至るまでのキャラクターの内面を深く掘り下げた丁寧なご感想、たいへんありがたく、心打たれながら拝読しました。
 また、本作の意図するところは何だろうかという、鋭い考察をしてくださっておいでです。
 本作の意図するところはいくつかあるのですが…本作を書いた動機をお話しする方がよりわかりやすい気がします。
 物語が思い浮かんだのはコロナ禍の最中で、当地の社会情勢は日本と同じく混迷し、非常に不穏な状況でもありました。個人と社会全体、人種、社会階層、文化グループ間の軋轢は大きく、外に出るのにも神経が磨り減る感覚。小説というものを書き始めたのはこの頃のことで、気づいたら書いていた、という感じでした。
 時代小説にはまっていたのもこの時期のこと。
 現代よりも窮屈な身分や役割に人々が縛られていた江戸時代(正確には文政期ですが)。そこで葛藤しながら精一杯に生きようとする人々の物語に強い魅力と共感を感じたのは、当地でコロナ禍に身を置いていたからではないかと思います。
 しがらみや立場、役割に縛られることは、現代社会でもまったく珍しいことではない。ままならぬ人生をどう生きればいいのだろうか。逃げるもよし、立ち向かうもよし。けれど、私は立ち向かう人を書いてみたいな、と思いました。かけがえのないもののために、苦しみながらも、静かに、強く立ち向かう人。だってかっこいいじゃないですか。
 そして、本作を読んだ方がちょっと元気になる物語だといいなぁと。
…そういう動機と意図を原動力にして描いたのが本作です。
 たいへん単純な背景なのですが、本作をお読みくださる方へ少しでもそれが伝わっていたら幸せです。

 キャラクターへの愛情と、洞察に満ちたご感想を寄せていただきありがとうございました。
 ほかにもご感想を記事にしてくださった方々がおられるので、順次ご紹介したいと思います(ご迷惑でなければ!)。nanashiさま、改めましてご感想をありがとうございます。心より御礼申し上げます!

 



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