月曜日、動物園にて。
今日は月曜日。
バイトはお休みです。
友達居ないし、暇だしということで、今日は1人で動物園にいきました🦓🦒🐘…
そもそも私は猫以外の動物全般ダメで(獣の匂いが苦手、あとなんか怖い)、動物園って全然行ったことがないんですが、いい感じに散歩しながら時間が潰せそうな場所がそこしかなかったので行ってみました。
いざ入園してみると、流石に平日の昼間というだけあって園内は閑散としていたものの、ぽつりぽつりと小さい子連れの家族や老夫婦、大学生くらいの男の子たちを見かけました。
そんな中、レッサーパンダ小屋の窓に映った孤独な自分の姿を見て、1人ラーメン、1人飲みどころか、とうとう1人動物園までいけるようになってしまったか…と、なんだか少し切ない感じがしなくもありませんでした。
私の記憶にある動物園と比べ、ここの動物園は動物との距離がかなり近く、しかも檻に入っていないものもいくつかいたので、これ、大丈夫なんか…?と内心びくつきながらもいろんな動物を見て回りました。
あんなに近くで動物を見るのは初めてで、瞳の色やつま先の形、皮膚の質感など、えー!こんな風なんだ〜!と1人ながらだんだんとテンションが上がっていく私。
途中、通り雨に遭いながらも一体一体、説明看板もしっかり読みながら進んでいきました。
長い間檻に閉じ込められ、野性を忘れた動物たちの気怠げな姿を見ていると、なんだか妙に気持ちが落ち着いたのはどうしてなんだろう。
瞬きをしながら葉っぱを咀嚼しつづける麒麟や、遊具の上でだらりと腕を伸ばして寝転んでいるチンパンジー、虚空を見つめ微動だにしない山羊の群れ…
「ヤギさんの目ぇこわぁい…」
と3歳くらいの男の子がお母さんのスカートの裾を掴んで呟いていました。
…確かに。ちょっとこわい。
でも、
あぁ…なんか生きてんなぁ…って思いました。
生の実感!とか生命の息吹!とかそういう情熱的な感情じゃなくて、無感情で無機質な生。
来る日も来る日もただひたすらに命のサイクルを回し続けるっていう感じ。
今日も明日も明後日も…命の火が消えるまで。
命の危機に晒されたりするような、奮い立つ瞬間を失うと、本来過酷な自然で生きるはずの動物もこんな風に日々を淡々と過ごしていくんだな…。
…とまあ、ぼそぼそとそんなことを頭の中で考えながら、羽根を広げて求愛行動を繰り出す孔雀のオスたちを眺めていました。
(アイツらだけはなんか必死に生きてたな…)
動物が好きだとはやっぱり思わなかったけど、大人になり新しい視点から動物園の良さを感じることができた良き日でしたとさ。
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