詩|見過ごした未来


松本の思い出が輝いていて苦しい

君がいるだけでそんなに違うのか

気づかなかった

また一緒に暮らすつもりでいた


「私は好きだよ」

僕は未来のことばかり

言ってはいけないと思った

言わなくたって分かると思った

その日は風も静かだった


たったひとつの傷跡

熟れたまま落ちた君

熟れたまま落ちた夏





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