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2010.6.27『学び合い』北海道 「子どもの姿を語る会」 振り返り&アンケート

1. 今日の話題の中で、一番よかったものと、
      その理由を簡単に教えてください。
 
 一番良かった話題は、フリースクールのスタッフの方と、小学校勤務の先生と3人で「職場の人間関係」や「一人前とは」とのテーマで語れたことです。一人ひとりバラバラでつながり会えない職場、子どもに暴力を振るわれてもチームで対応できない学年。私自身の勤めたばかりの頃の経験と重なり、身につまされる思いがしました。フリースクールにおいても、学生スタッフの様子を見ていて、ほとほと疲れている姿があるとのこと。原因は大学の講義において「卒業時には一人前になっていなくてはならない」とのプレッシャーがあるからでは、と指摘されていました。人間の成長は長いスパンで見るべきものなのに、「即戦力」としての力量が求められ、互いにフォローし合う関係がないことが原因なのではないか。外側から求められる様々な能力主義的価値観を相対化して、緩やかに協働できる関係性を志向したいとの思いを新たにすることができました。
 
2. この会で、得たものや納得できたもの、
   話せてよかったものなどを教えてください。
 
 話せて良かったのは、自分が何故『学び合い』に惹かれたのかについて、振り返りつつ語れたと言うことです。共に平和教育の実践を進めてきた先生方を前に、『学び合い』とは真に平和を志向する関係的な自己を育てる有効な方法論なのだということを、語りながら整理することができたように感じています。共にこの会を企画した山田先生が『学び合い』に行き着いた経緯を聴かせて頂き、自らの経験に重ねて深く納得することができました。残念ながら、一般的な教師の認識は未だ『教え』に終始しており、だからこそ『学び合い』の実践を深め、広めていくことが必要なのだと再確認することができました。
 
3.この会で、もっと話したかったテーマを教えてください。
 
 『学び合い』実践の難しさを、具体的にお聞きすることができなかったのが残念です。勝山先生からは、西川氏から直接学んだことについて詳しくお聞きするつもりでおりましたが、同じテーブルとならなかったので、その機会が持てませんでした。せっかく高校から高谷先生が来て下さったのに、「異校種との連携」を話題にできなかったことも残念でなりません。私自身も『学び合い』の理念に強く賛同しながらも、実際の授業場面では部分的にしか導入できていない現実があります。8月の会では、『学び合い』の良さと共に、実践するにあたっての困難にも目を向けて、学び合えればと感じています。
 
4.その他感想や要望があればお願いします。
 
 体調が万全でないにもかかわらず、精力的に運営に尽力して下さった山田先生に、心より感謝申し上げます。まだ始まったばかりで、方向性の定まらない会ではありますが、『学び合い』を軸にしつつも、幅広い立場の方が参加して語り合える、懐の広い会でありたいと思います。今回縁合ってFS『漂流教室』の皆さんとも繋がることができましたので、「子どもの姿を語る」ことから広く人間発達援助者が繋がり『学び合う』会に少しずつ成長して行ければと思っています。今後とも末永く、よろしくお願い致します。

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