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槓の光 〜初心者からベテランまで、今すぐ実践できる麻雀の考え方、あるいは宗教〜

2019/9/22に技術書同人誌のイベント「技術書典7」が開催される。
そこで販売される予定の、ssmjp同人部の新刊に記事を書かせてもらったので、こっちにも転載しつつ宣伝してみる。

- サークル詳細 ssmjp 同人部
- 技術書典7のお知らせ ssm同人部

実際の薄い本は会場で買ってね。
私も会場に遊びに行くつもり。

ssmjp麻雀部について

ssmjpではコミュニケーションツールとしてSlackを活用している。
そこには「#麻雀やろうぜ」という「麻雀したい」と言えば面子がすぐに集まる素敵なチャンネルがあって、ssmjp麻雀部では日々麻雀を楽しく打つことができている。
Slackは良いね。

ssmjp麻雀部は、健康マージャンで記録を全部残す、というスタイルで、お財布には優しいんだけど、記録が残ると、負けたときに本当に悔しいんだよね。
そして、ずーっと負け続けてる、みたいなのがわかると、さらにさらに悔しい気分になるんだよ。

「槓の光」の誕生

2019年6月上旬、何をやっても勝てないと思うほどツキに見放された時期があって、もうどうとでもなれ、という気分で意味のない槓をしまくってみたんだ。
するとあら不思議、4日連続でトップ。
ほんとに、気が狂ったようにわけのわからない槓を沢山してるのにナゼか和がれてしまう。
麻雀は「槓」をするゲームだったんだ!!
新しい宗教「槓の光」が誕生しましたよ。

具体的な打ち方

こんな方針で打てばOK。

とりあえず槓を目指す

槓できるときには槓をする、暗槓できるときには暗槓、明槓できるときには迷わず明槓する、という方針で良い。

ポンは1鳴きで

ポンできる牌が捨てられたら即ポンをする。
そうすれば同じ牌をツモってきたときに槓できる。

対子が3つあったらポンをしていく

ポンをしていけば槓ができるはず。シンプルに槓を目指していけば意外となんとかなる。

槓できない牌は捨ててOK

すでに他の人が捨てている牌は、もう槓することができないので、遠慮なく切っていけば良い。
何を切れば良いか迷ったときには、そういう考え方で。

役は対々和と混一色を覚えよう

ポンや槓を積極的にしていくと、和がれる役が限られていくけど、対々和と混一色を目指せばだいたいなんとかなる。
そしてこの2つの役はとても覚えやすい。

字牌は大事にする

対々和と混一色で和がる場合、字牌を持っているメリットはそれなりに大きい。
早めに切らないで持っていると良いことがあるかもしれない。

ドラは作るもの

ついついドラは大事にしてしまいがちになるけど、カンをするとドラは増えるので、ドラがいらないときには、自分で作る気持ちで切ると良い。

槓をすることのメリット

実際にこの打ち方にはメリットも多い。

迷いがなくなる

麻雀は、捨てるべきかどうか、鳴くべきかどうか、リーチをかけるべきか、とにかく迷うことが多いゲームなんだけど、槓を目指す、という方針で打つと、迷いがほとんどなくなるんだよね。
槓できない牌は捨てれば良いし、ポンと槓は無条件にすれば良いし、リーチは鳴いてるとできないし。

振聴(フリテン)が減る

捨牌に迷ったりしている初心者は例外なく振聴(フリテン)に悩まされる。
順子(シュンツ)から1枚欠けた搭子(ターツ)の処理に失敗することが振聴の主な原因だが、この打ち方だと搭子は早めに整理されていくので、振聴になってしまうことはほとんどなくなる。

基礎点が増える

槓をすると基礎点が増えるので和がり点が増えることも期待できる。
幺九牌(ヤオチュウハイ)を暗槓すると32点付くが、これは実質1役分の価値がある。

ドラが乗る

槓をするとドラが増える。
運が良ければ槓をした牌がドラになったりするが、そのときには本当にテンションが上がる。

ツモの機会が増える

槓をするとツモが1回増える。
そして他の人のツモが減ることになり、これも槓のメリットである。

嶺上開花できる可能性もある

1役増えるだけではなく、上がったときにテンションも上がる。

強い人がひるむ

麻雀が強い人は、相手の手を見て戦略を変えていることが多く、相手の手が高そうであれば降りたり回し打ちをしたりする傾向がある。
早い段階でポンや槓をすると、一見高い手に見えることもあり、強い人が勝手に足を止めてくれたりする。
さらに、槓によってドラが増えると、安かったはずの手がいきなり高い手に化けることもある。
強い人は、不用意な高い手への振込みを嫌うことが多いので、自分の手が遅かった場合、その場は降りる、という選択をすることもある。

ドラが増えると場が盛り上がる

どうせ麻雀をするなら楽しく打ちたい。
槓をするとドラが増えるので、全員のテンションが上がって楽しい。

相手が絶望する

相手が嵌張(カンチャン)待ちしているときに、その中張牌(チュンチャンパイ)を槓をすると、絶望する顔を見ることができる。
他人の不幸は蜜の味。


反対派への反論

槓はデメリットも多い、とも言われている。
それを盲信している人はこんなことを言ってくるだろうが、涼しい顔をして反論すれば良い。

自由度、選択肢が減る

これは「迷いがなくなる」ということの裏返しにすぎない。
よほど強い人でない限り、迷いがなくなるメリットのほうが大きい。

他のプレイヤーが有利になってしまう

なんで麻雀を打っているの? 楽しいからでしょ?
小さな勝ち負けより、槓をすることによって得られる楽しさのほうが大事だよ。

明槓をすると面前の有利を捨てることになる

面前の美学、というのは確かにある。
面前でリーチをして一発でツモったときの快感もわかる。
でも面前で手を進めるは我慢我慢でつらいのよ。
我慢は良くない。
特殊な性癖でなければ鳴いていくほうが進んでいる実感が得られて気持ち良いと思うんだ。

槓をしたら負けた

勝負は時の運。
そういうときはおそらく槓をしなくても負けてるんだよ。
次頑張ろう!!


ssmjp麻雀部、そして「槓の光」へようこそ

槓はイイゾ!!
みんなもssmjp麻雀部で槓をしまくろうぜ!!


Appendix 1: 槓の光の歴史

2019/06
- 突如、槓の神さまが現れる。
- 槓をすれば和了れるため入信者が増える。

2019/07
- 宗教上の理由により槓をした教祖様が親倍に刺さる。
- 「宗教上の理由により槓とかホントダメ!」と天に唾を吐く。

2019/08
- 345555という牌姿にも関わらず槓をしなかったことを信者に咎められる。
- 教祖様が信者に向かって「繋がってるのに槓するわけないじゃん」と暴言を吐く。
- 平和教への改宗者が続出。

Appendix 2: 槓の光Q&A

Q. 3455567の牌姿から5をツモりました。槓をしないとダメでしょうか?
A. ダメです。教えに従い槓をしてください。

Q. 槓の光は何を目指しているのですか?
A. 「雀鬼流」と同じく精神修養に重きを置いていきたいと思っています。勝つために戦うのではなく、良い槓をした結果として勝利がついてくるべきです。
雀鬼流は厳しいのですが、槓の光はユルフワです。信者を奪ってウハウハしたい。

Q. 槓の光にはどれくらいの入信者がいるのですか?
A. 教祖ひとりの団体です。

Appendix 3: ssmjp麻雀部で開催された面白イベント

ssmjp麻雀部では、普通に麻雀をする以外にも、時々変わったルールでの麻雀も楽しんでいる。
特に楽しかったイベントについては別のブログにも書いたので良かったらこっちも読んでね。

- イカサマだらけ麻雀大会、ポロリもあるよ


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