トライアドの変化

3つの音で構成されるコードをトライアドと言います。

ルートとその仲間たち

コードの主役をルートと言います。一番基本になる音です。ルートの音を”R"と表すことにします。

トライアドは、ルートに加えて、さらに2つの音を同時に鳴らすと考えます。

ルート以外の音は、”R+n"で表すことにします。"n"は半音何個分離れているかを表します。

例えば、ドミソは次のように表せます。

R, R+4, R+7


1オクターブの12の音を数列として捉える考え方は、こちらの記事を参考にしてください。


メジャー

{R, R+4, R+7}

2番目の音を3rd、3番目の音を 5thと言います。

メジャーコードは明るい響きがします。

3rdがこの位置(R+4)だと安定した感じがします。

マイナー

{R, R+3, R+7}

暗い響きです。

メジャーとの違いは、3rdが半音低いことです。

3rdの音を半音下げると何故か寂しく感じます。

sus4

{R, R+5, R+7}

3rdの音をR+5まで引き上げます。

susはsuspendedの略です。

浮遊感がして、少しエモい緊張感を覚えます。

sus2

{R, R+2, R+7}

3rdの音をR+2まで引き下げます。

明暗を印象づける3rdをいじるためか、どっちつかずの優柔不断な雰囲気が出ます。

ディミニッシュ(dim)

{R, R+3, R+6}

5thを半音下げると共に、3rdも半音下げます。

3つの音の差が等間隔(3)になるという特徴があります。

愕然としたときの驚きのような響きになります。(個人の感想です。)

オーギュメント(arg)

{R, R+4, R+8}

5thを半音上げます。

軽い恐怖感を覚える響きです。

映画で言うと回想シーンだったり、目眩で世界が斜めに見えたような感じです。(個人の感想です。)

dimもargも同じく5thをいじりますが、どうやら、5thをいじると世界観が揺らぐようです。


マイナーarg

{R, R+3, R+8}

5thを半音上げて、3rdは半音下げます。

argコードにマイナーはあるのか?という議論があるようですが、音楽的には無い、というのが正解のようです。

他のメジャーコードと同じ響きになるため存在しないと言われています。

{R, R+3, R+8} のルートと3rdに12を足すと {R+8, R+12, R+15}になり、メジャーコードの {R, R+4, R+7}と同じ響きになるのです。

しかし、Rをここに置きたいという強い意志があって使うのであれば、マイナーargがあってもいいんじゃないかと思うので書いてみました。(個人の意見です。)


以上、3つの音を組み合わせていろいろなトライアドを作ることができます。

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