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三日坊主に手を伸ばす

とりあえず「書くことを続けます」宣言をした手前、せめて三日坊主くらいにはなろうと意気込み、今日もパソコンに向かう。本日は珍しくわりと真面目に仕事に取り組んだため、私の肉体は完全にしなびている。おまけに会社から一歩も外へ出なかったので、何も書くことがない。それでもカタカタとキーボードを打ち鳴らすこの状況は、いったい誰に対する意地なのだろう。

ところで、あなたは最近本を読んでいるだろうか。私はどっぷり本を読みまくっている時と、まったく本が手に付かない時が著しく二極化している。ちなみにいまは前者だ。〈本が読める状態かどうか〉は、私の場合「仕事の忙しさ」にはあまり由来せず、精神状態によるところが大きい。つまるところ、“絶好調”な感覚はまったくないが私の内面は穏やかに凪いでいて、自覚なく“いい感じ”のかもしれない。いいぞ、私。

そういえば、芥川賞作家の村田沙耶香さんが以前こんなことを言っていた。「自分の身体は、内側から観察できる唯一の肉体」だと。自分を客観的な視線で“特別な”観察対象だと捉える姿勢に、なるほどなと思う。そして自分も、そんな距離の取り方ができたらいいなと思った。

では、村田さんに倣い眠気まなこで我が身を見つめてみよう。なるほど、いまの私は「風呂めんどい」と「風呂入らなきゃ」で葛藤中。なんて浅薄な観察眼なのでしょう。感情を失った女性に抑揚のない声で「お湯張りが終わりました」と呼ばれてから、どれほどの時間がたったのだろう。いい加減、アーダコーダと言わないで、さっさと風呂に入れよ自分。図らずも一句詠んでしまったところで本日はここまで。

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