朝型・夜型問題

私は完全な朝型人間だ。今日も5時頃には自然と目を覚まし、トイレに行き、手洗いとうがいをし、家の窓をすべて開けた。東京の23区内に住んではいるが、窓の外からは鳥たちの活発な鳴き声が聞こえる。セミも鳴き始める。「世界の始まり」のような新鮮でさっぱりとした朝が私は好きだ。

しかし一方で「夜型」と呼ばれる人間もこの世の中にはいるらしい。職場で一緒に働いている女の子は、美術系の学校を卒業しているのだが「周りの友だちはみんな夜型しかいない」と話していた。夜型の人間というのは、いつも「気がつけばこんな時間」になっているそうだ。「夜の親密な空気が好きなんです」と彼女は言っていた。ちょっと素敵だ。

ここからは偏見かもしれないが、「あ、朝型っぽいな」とか「この人ってなんか夜型という気がする」とか、その人の纏う雰囲気からもどちらの派閥なのかがなんとなく想像できるような気がする。どちらがいい悪いという問題ではもちろんない。でも見えないはずのその人の“生活”こそが、“その人らしさ”を形作っているのかもしれない。

30歳を過ぎた私のいまの結論は、「とにかく生活を大事にしよう」ということだ。昨日はカーテンを洗い、水回りを徹底的に掃除した。今日はシーツを洗い、布団を干す。少し時間をかけて朝ごはんを作る。そういう細やかな生活こそが、自分自身を作っていくのだと思う。さあ、今日も掃除・洗濯・炊事。1日を始めよう。

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