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(起業初期向け)経費とは何か?パート1

今回は事業の基本となる経費についてお伝えします。
・経費って言葉は知っているけど、具体的には何なのか?
・起業したら経費をどのように管理していけばいいのか?
・長く事業を続けていくための方法
などを考えていきます。


そもそも経費とは何か

経費を理解することは起業する上で非常に重要です。
経費とは「事業活動を行うために必要な支出」をイメージしてください。
すなわち売上を獲得するためや事業を維持するためにかかるコストを指します。
例えば
①お客さんの会うための交通費
②お客さんと連絡するための通信費
③飲食店における食材代
などがこれに該当します。

経費の役割は非常に重要で、事業の健全な運営に欠かせません。
経費が適切に管理されていると正確な利益を把握することができ、事業の健全な運営が可能になります。

では、経費と利益の関係について詳しく見てみましょう

経費と利益の関係

事業の利益は、収入(売上)から経費を差し引いた残りの金額で計算されます。具体的な計算式は以下の通りです。

収入(売上) - 経費 = 利益

例えば、ある月の売上が100万円で、経費が30万円かかった場合、利益は70万円となります。

売上100万円ー経費30万円=利益70万円

ここで重要なのは、経費を適切に管理し、正確に計上することです。経費が漏れたり、逆に過剰に計上されたりすると正確な利益を把握することができず、事業の健全な運営に支障をきたします。

売上100万円ー経費?万円=利益??万円

経費を適切に管理するためには、日々の記録が重要です。
支出が発生するたびに、その内容を記録し領収書を保管する習慣をつけることが大切です。
また会計ソフトを活用することで、経費の管理が効率的に行えます。会計ソフトは支出の記録を自動的に整理し必要な情報を簡単に取り出すことができます。

経費を管理する上で重要なのは事業関連性を確認することです。経費として認められるためにはその支出が事業活動に直接関連している必要があります。
例えば、プライベートな支出は経費として認められません。家族や個人的な趣味にかかる支出は事業に関連していないため経費にできません。

経費の管理を徹底することで事業の健全な運営が可能になります。
経費が適切に管理されていると確定申告をスムーズに対応するだけでなく、事業がどんな状況なのか(良いのか悪いのか)把握することができます。
なお経費の管理が不十分だと税務調査の際に指摘を受ける可能性があるため日々の記録と整理が重要です。

まとめ

経費の基本を理解し適切な管理を行うことが起業家にとって重要です。
経費は事業活動を支える重要な要素であり、正確な管理と適切な計上が求められます。
事業に関連する支出を明確にし証拠書類をしっかり保管することで、税務上のトラブルを避けることができます。
日々の経費管理を徹底し健全な事業運営を目指することが、長く事業を続けていくコツです。

できることからしっかり実践していきましょう!

==佐々木彰(ささき あきら)==
税理士法人TOS佐々木会計所属
法政大学経営学部経営戦略学科卒業
神奈川県横浜市で約70年間続く会計事務所の3代目。100年続く会計事務所を目指しながら、20-30代の若手起業家や個人事業主が目標に向かって挑戦することへの支援に情熱を燃やしている。合言葉は「共に成長」。
好きな動物はリス🐿
Instagram: https://www.instagram.com/sasaki_akira_tax
仕事のご相談はこちらまで:a.sasaki@tax-sasaki.com

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