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彼等の矜持と昨日の収穫

天皇杯2回戦 札幌 2-4 Honda FC

天皇杯初戦苦手すぎマン。新聞に「2年ぶり初戦敗退」的な見出し出ていたけど、先週の「22年ぶり予選突破」というめでたい感じとは真逆の○年ぶりが最早嫌味にしか読めぬ。

まあ完敗でした。
着いた時点で1失点していて、なんか場内が沸いてると思ったら「2回めのPKをスゲさんが止めたのだ」と友人の解説。PK止めたのはいいけどそもそもなんぞそれ。

落ち着いて見始めてから失点が更に増えて、「(2年前の)いわき戦と同じ匂いがする」と早々に語り合う羽目に。とうや君とふじれんのプロ初ゴールは悲しい徒花。70分間ほど見た中で、個々のテクニックは札幌の方が上「に見える選手が数人」程度で、「点が取れそうになく、且つ、点は取られそうに見える」そのまんまの印象の内容で結果だった。悔しいとか腹立つとか悲しいとかではなく ( ˙ω˙) こんな顔にしかならなかった。

ところでHonda SCの前身である本田技研とは、ここ厚別で1996年・1997年にも対戦していた。
Jリーグがまだ2部制になる前で、J直下のリーグがJFLだった。そこで本田技研は96年に優勝している。札幌もホームでは勝っていたけどアウェイ都田では2戦2敗だった。あの頃から今までずっと、社会人チームの雄としてJFLトップクラスの実力を持ち続けているHonda。

ふと気になって、当時のJFLのチームがどのくらいプロチームになったのか調べてみたらこうだった。

1997年の最終順位。上位のチームはみんなJクラブ(か、その前身のチーム)。下位には既に存在しないチームが幾つか。

猫も杓子もJリーグと夢見た時代にその流れを組まなかった事。当時のJ入りを目指すクラブに匹敵するかそれ以上の実力を持ちながら、周囲のチームがJ1だJ2だという中で、または消滅していく中で、変わらず社会人の雄としてありつづける事。20年以上前からずっと強かった彼等が通り過ぎてきた時代を鑑みると、そこにチームの矜持を感じずにいられず。そしてそれを感じるのが試合に負けた翌日というのが我ながらとてもださい。

相手へのリスペクト、というミシャの先週の言葉を思い出す。
そういうものは、少なくとも見ている側の私には足りなかったな。ホンダ久しぶりだな~って思っていた程度だったもんな…。

J1に残留できて、去年はACLを最後まで争うまでにもなって、今年もその流れの中に「まだ」いるけど、こちらはこちらの茨の道を負けずに通り過ぎてきた自負はあるけど、本気でかかって来たJFLのチームに軽く完敗する程度の実力しかない。それを痛感できたことが昨日の収穫なのかもしれない。

※これを書くのにチームの昔のガイドブック引っ張り出して見たら、Hondaの監督の井幡さん、22年前にも厚別で対戦していたの思い出したわ…。その時は勝っていたのに、まさか22年越しに勝利されてしまうとはねえ。長く見てるといろんなことがあるわ。

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