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C大阪戦:諦めずに済んだこと

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今季ホーム最終戦。ドームの周辺もすっかり冬の雰囲気です。

ここしばらくホームの最終戦は即ちリーグ最終戦だったので、今日の試合が終わってもまだ2試合も残っているというのは不思議な感覚。
そのせいで「警告リスト」を見ても「今日もらってももう終わりじゃん」ぐらい何の疑いもなく思っていました。違うわ。

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ゴールデンカムイのコラボマッチ。このポスターだけ見ると何らかのタイトルマッチ風味ですが違います。コラボグッズはオンライン販売のみなのが仕方ないとはいえ味気なさは禁じ得ないですね。仕方ないけど味気ない、味気ないけど仕方ない、まさにこのシーズンを表す思いだわ…

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持株招待券はまだ余っていたけど、最終戦はゴール裏に。
この日は前売りとしては1万枚の数字が出ていたそうで、場内で会った友人達も「今日人が多いよね」と言っていて、確かにコンコースは今年一番人が溢れているように思った。けど実際は9千を割る数字。もちろんそれでも今季最多の数字なんだけど、1万人に満たない動員で「人が多い」と感じるようになってしまうなんてなあ。誰もこんな未来を想像してなかった。

動員が増えるのはよいことなのに、同時に「大丈夫かな」という不安もついてくることを否定しない。どこまで大丈夫でどこが大丈夫じゃないのか、薄氷を踏むように進んでいくしかなくて、それは多分来年もそう変わらないんだろう。


周囲に余裕のある席を選んだつもりが、行ってみると結構にご家族連れがいらっしゃった。家族で応援といってもその応援の様子は本当に人それぞれで、試合中も終始スマホで動画を見ている親御さんもいれば(レプリカ着込んでも付き合いなんだろうか)子供はマスクしてても親はしてないという人もいる(これ今季何度か見かけた。なるほど家庭内感染が多いはずだ)。
そんな中で自分の後ろにいたご家族連れは、小学生ぐらいの兄弟だったろうか。場内が湧くような選手のプレーにはいちいち歓声を上げていた。

「うまい!」
「すごい!」
こういうのはもう本当にホッコリする。顔は見えないけどきっと目を輝かせていることだろう。そんな子供たちが「やばい!」と言った途端に失点したのは泣けた。子供にもわかるピンチって。2失点目を喫したらもう何の声も聞こえなくなってしまった。

「子供たちをこんなに落胆させよってからに…」
「今年の象徴的な残念な失点をここでおさらいする必要がどこに…」
と背後の暗い空気を感じながら心にうちで咽び泣いていると、JBのゴール。
子供たちの歓声は遠慮ない。
本当にほしいゲームソフトを買ってもらってもそこまでの歓声は出ないでしょうってぐらいの。

そこから同点に追いついてくれたらもっと夢が見れたのに現実の厳しさたるや。セレッソみたく守備しっかりやるチームからは先制点マスト、それがなかったら相手の思うツボ。素人にもわかる。前半の30分のうちに先制できていれば全く違った試合になっただろうにな。
押しているときにしっかり得点出来るようになるか、それがうまくいかないときでもある程度耐えながら修正できるかどうか、来年への宿題をしっかりいただくことになってよかったんだよねきっと。くれぐれもまだ残りあと2試合残っているので同じことにならないよう頑張って…


試合が終わってセレモニー。こちらはここ数年CVSとして最終戦に参加していたので、セレモニーを座って待つのが数年ぶり。新鮮。
新ユニフォームのサプライヤーとデザイン発表、早さんと直樹の引退セレモニー、予想通り長いミシャのお話、けれど毎年のようにアカデミーやスポーツクラブの面々が一堂に会することなく、周回はトップチームだけ。それもいつもならいる彼等の子供たちの姿もなし。味気ないけど仕方がない(再)。


思えばたくさんのことを諦めた一年だった。遠征に行くことを諦め、声を出して応援することを諦め、集まることを諦め、試合後呑み語ることを諦め。諦める必要があるなどと疑うことのなかったものを諦めながら、それでもサッカーを生で見るということだけは諦めずに済んだ。チームをはじめ関係者各位の努力に改めて感謝します。

そしてそのサッカーを見ることを諦めずに済んだからこそ、失われなかった、また新たに生まれた希望もきっとあると思うのです。選手のプレーに心躍らせた子供たちのように。

メッセージ幕を待ち望んでいた選手達。
応援の声を取り戻したいと熱望したノノ社長。
思い入れを蔑ろにしない新しいユニフォーム。
サポーターが信じてやってきたことを、クラブも選手もただしく大事にしてくれていることを最後に改めて知る一年でもありました。
強いクラブになるにはまだ時間もお金もかかるのだろうけど、わたしたちにとって良いクラブには、もうなってるよね。

こんなことを堂々と書ける日が来ようとは…(咽び泣く老害

言うてまた来年もどう考えても大変だろうと思うけど、来年は来年で頑張っていきましょ。くれぐれもまだ残り(ry


【余談】
前回の記事でひっそり書いていたネットプリントの件ですが、個人的に「拡散希望」などが苦手なのと「みんなでやりましょう的なの野暮くない…?」という私の中の硬派が煩かったので最高級にひっそり書いてましたところ、しっかり広めていただいてしまい、結果なかなかたくさんの人たちが使ってくださっていることを知りました(会場では全然気づかなかった人)。使ってくださってありがとうございました!

硬派言ってないで大々的に告知したほうがよかったのかしら、と思わなくもないですが、来年はもっと軽率にネットプリント使っていこうかなあと思ってます。なんせドームは雨の心配がないから紙でOK。皆もやるとよいです。簡単ですよ。

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