精神保健福祉士の勉強で出会った本たち

休みなので、たまっていた家事をこなしています。一番大変なのは、不要なものと必要なものの分別。特に部屋には本がたくさんあり(そして捨てられない)、いたるところが本だらけになっています。今回は、本棚の整理がてら精神保健福祉士の資格取得に向けて読んだ本の中から、特に読んでよかったと思った7冊を紹介します。

1. 「こんなとき私はどうしてきたか」中井久夫/医学書院

精神科医としての体験から得られた知見をわかりやすくかつ丁寧に医療従事者に伝えた一冊。試験に直接役に立つわけではないですが、精神保健福祉に従事する人にとってはバイブルともいえる一冊です。

2. 「クレイジー・イン・ジャパン―べてるの家のエスノグラフィ」中村かれん/医学書院

「べてる」関連の本は数冊読みましたが、個人的にはこれが一番おもしろかったです。コミュニティとしての「べてる」とその中で暮らす個人の物語の記述に引き込まれます。エスノグラフィの魅力に気づかせてくれる一冊。

3. 「社会学」長谷川公一・浜日出夫・藤村正之・町村敬志/有斐閣

社会学の易しい教科書。分量は多いですが、読みやすくて何よりおもしろいです。この本を読んで社会学にもっていた先入観が砕かれ、もっと勉強したいと思わせてくれる一冊でした。

4. 「はじめての社会保障 福祉を学ぶ人へ」椋野美智子・田中耕太郎/有斐閣

社会保障初学者にとってのロングセラーでありマストリード。複雑な我が国の社会保障制度を、できるところからわかりやすく伝えてくれます。繰返し読むことで理解が進みます。

5. 「改訂保健医療ソーシャルワーク実践2」社団法人日本社会福祉士会・社団法人日本医療社会事業協会/中央法規

医療ソーシャルワークに関わる人はもちろん、そうでないソーシャルワーカーにも読んでほしい一冊。この本では特に倫理について重きが置かれていて、そこからの実践に向けた記述には説得力があります。

6. 「ケースワークの原則[新訳改訂版]―援助関係を形成する技法」F. P. バイスティック(尾崎新・福田俊子・原田和幸訳)/誠信書房

言わずと知れたソーシャルワークの古典。事例を交えながら具体的にわかりやすく書かれています。臨床経験のない私にとっては実習前に読むことで特に役立ちました。

7. 「社会福祉小六法」ミネルヴァ書房編集部/ミネルヴァ書房

国試対策に向けて(そうでなくても)読んでおいて損はないと思います。すべて読めなくても民法、社会福祉法、障害者基本法などを抑えることで制度などがわかりやすくなります。「法文には、読み物としてのおもしろさもある」というのも納得。

いかがでしたでしょうか。精神保健福祉に関連する本はそれこそ山ほどあり、学校での勉強や試験そのものとは関係なくても、興味をひかれるものもあるかと思います。私もこれからも惹かれる本と出会っていきたいです。

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