【悲報】大手パブリッシャーテイクツーが、従業員580人をレイオフ、いくつかのゲーム開発も中止になることが判明（GTA６やマフィア続編はどうなるのか？）

ロックスター・ゲームスや２K Gamesなどのスタジオを傘下に置くパブリッシャー（販売元）のテイクツー・インタラクティブは日本時間４月17日に、従業員の約5％（580人）に影響するレイオフ（人員整理）計画の方針を明らかにした。

本発表は米国証券取引委員会（株式などの取引監視所）向けに提出された書類から明らかとなった物で、PC Gamer や Games Industry.bizなどの海外メディアを中心に報じられている内容になります。

発表によると、今回のレイオフ計画に際しては、パイプライン及び組織構造の合理化を目的としており、２０２４年内には計画をほぼ完了する予定との事。人員削減に伴い、進行中であったいくつかの開発プロジェクトも中止するという。
また今回のレイオフ計画に際しては総額で最大２億ドル（約300億円）規模の費用が発生し、計画の実施後は年間で約1億6500万ドル（255億円）相当のコスト削減の達成を見込んでいるようだ。

現状、テイクツー・インタラクティブの傘下では、ロックスター・ゲームスが『グランド・セフト・オート６』、２K Gamesがステルスアクションゲーム『マフィア』シリーズの新作を始めとしたタイトルを開発しており、今回の発表を受け、その開発動向が注目されています。

各ゲームの開発状況：グランド・セフト・オート６

グランド・セフト・オート６は、昨年の12月に公式トレーラー映像が公開され、発売時期が2025年となることが言及されています。トレーラー映像を見る限り、本作も広大なフィールドかつ、かなりの自由度となると予想できる内容で、約10年振りとなるナンバリング最新作という期待の声も多い中、発売が延期されないか心配の声もあがっているようです。

対応プラットフォームは、PS５とXbox Series XlS
今作の舞台は、バイスシティの街並みが広がるレオニダ州で
動画内では、女性キャラクターの「ルシア」がフィーチャーされている

各ゲームの開発状況：マフィアシリーズ

マフィアシリーズは、1930年代から６０年代までの架空のアメリカの都市を舞台にしたクライムアクションゲームで、重厚なストーリ展開と魅力的なキャラクターから根強い人気を持つ作品となっています。

現在シリーズ3作品が発売されており、2022年8月には、開発元の２K Gamesがシリーズ最新作を開発中であることを発表しています。
ただし、当時のスタジオ責任者Roman Hladik氏は「リリースまではまだ数年かかり、現時点ではこれ以上の情報は共有できないが、愛されるこのフランチャイズを今後も大切にしていき、プレイヤーの皆さんに新しい物語を提供できることを楽しみにしている」と述べています。

現在までに詳しい開発状況の発表はほとんどありませんでしたが、近々マフィアの新作発表が近いのではないかと噂されています。情報源は過去に正確なリーク実績を持つ、海外リーカーKurakasis氏。

Kurakasis氏は、２０２４年４月１６日に、「テイクツーが数日前にマフィアシリーズに関する発表の準備を開始した」と投稿。

I can tell you that a few days ago, Take-Two began preparations for an announcement regarding the Mafia series

It's hard for me to determine the timeframe, but with Judas I've seen them gearing up for the new trailer about 3-4 weeks before it dropped, so...

Soon™️ 🙂

— Kurakasis (@Kurakasis) April 16, 2024

原文翻訳

数日前、テイクツーはマフィアシリーズに関する発表の準備を始めたとお伝えできます。
時期を特定するのは難しいですが、「Judas」の場合は、新しい予告編が公開される 3 ～ 4 週間前に準備が進んでいるのがわかりました。
もうすぐな気がします。

正確な時間や詳細までは特定できていないようですが、過去の作品で、新しい予告編の発表準備が約3～4週前に進んでいたのを考慮すると、今月中、あるいは5月の頭には新作の発表がくるのかもしれないと予測しているようです。

Kurakasis氏の投稿は、テイクツーの大規模なレイオフが発表される前に投稿された内容で、新作ゲーム開発が順調にいっているように感じる内容でしたが、今回の一件でいくつかのゲーム開発中止と結びつけて考えるユーザーも一定数いたのは事実。

直近で公開されるであろうマフィアシリーズの情報がどういうものなのか、詳細はわかりませんが、良い発表であることを期待したいと思います。

まとめ

という事で、今回はテイクツーの人員削減（レイオフ）を題材に取り上げましたが、このような事業改善に向けたレイオフの流れは、ここ最近、ゲーム業界全体で顕著に表れている内容です。

2024年に入ってからは１月にマイクロソフトやユニティーがレイオフを発表。2月にもソニー・インタラクティブエンターテイメント（ＳＩＥ）でも全従業員の約８％にあたる900名規模の削減を実施すると発表したり、今後のゲーム業界が少し心配になったというお話でした。