私がいつも楽しそうに見える理由

私は、他者から「明るい人」だと思われています。

家族や学校の友達に「いつも楽しそうだね」とか「騒がしいな笑」と言われることが多いです。本当に、耳にタコができるほど言われています。いつもうるさくしてごめんね。

私の騒がしいところに不快感を感じる方もいるかもしれませんが、実は、けっこう意識してこの振る舞い方をしています(無理しているという意味ではありません)。

今日は、私がそのように振る舞うようになったきっかけについてお話します。


人生で初めて叱られた

今思えば、私は親にも先生にも叱られた記憶がありません。

これは私が優秀だからとかそういうことではありません。

叱ってくれる大人がいませんでした。
自分の言動を正してくれる人がいませんでした。

確かに叱られるようなことはしないように心がけていたけれど、私も人間なので、絶対にどこかで人として間違えているはずです。

実際、心ない言動で人を傷つけたこともあります。

私が間違ったことをしても、周囲の人間はみんな私に寄り添いました。


そんな中、ただ1人だけ私を叱ってくれた人がいました。

中学校の友だちです。

その友だちと一緒に遊んでいるときでした。

私は、自分でもわかるほどつまらない顔をしていました。友だちのことが嫌いなわけでも、遊びがつまらなかったわけでもないと思います。ただなんとなく、「つまらないな~」と思っていました(幼稚園からの幼なじみなので、気を遣わなさすぎました)。

遊びが終わり帰るときに、友だちが

「せっかく一緒に遊んでいるのにつまらない顔しないでほしい」

と今にも泣きそうな顔で言いました。

続けて、「私と遊ぶの、つまらない?」と聞いてきました。

私は友だちの悲しそうな顔を見て、自分がつまらない顔をしたことで友だちを不安にさせたり、傷つけていたことに気がつきました。

自分のやってしまったことに後悔しながら、ひたすら「ごめんね、もうそんなことしないから」と言った気がします。

このとき、私は人生で初めて他者から叱られました。自分の行動が間違っていると教わりました。


自分を改めて

私にとって、他者に叱られたことや友だちが傷ついていたことがあまりに衝撃的でした。

「もうこんなことで友だちを傷つけたくない」という思いから、この後他者の前でつまらなさそうな顔をしたことはないと思います。

また、あの日から
●他者を不安にさせないために、自分が笑ってみせる
●笑えることは笑い飛ばして、楽しい雰囲気をつくる

ことを意識しはじめました。

そして、今の私ができています。


おわりに

ここまでの文章を読んだ方には、自分がうるさくしていることの正当化のように見えるかもしれません。

ですが、私はその気になったらきちんと黙れるし、つまらない顔だってできます。友だちの話がつまらなかったら「つまらない」と平気で言えてしまうかもしれません。

でも、そのように振る舞うことがないのは、他者を「自分といたらつまらないのかな」と不安にさせたくないためです。せっかく一緒にいるなら楽しい雰囲気をつくりたいためです。 

だから私は笑えることは笑い飛ばしてみせます。


今回はここまでです。読んでくださりありがとうございました。

下に余談があるのでお時間があれば読んでくださると嬉しいです。


余談

友だちに叱られた件から、私は人の様子をよく見るようになりました。

そうすると、目の前にいる人がどんな気持ちなのか、どんなことを考えているのか見てとれるようになりました。

たぶん、あの時友だちが叱ってくれたおかげで、私は人の気持ちを考えられるようになったと思います。

「人の気持ちを考える」なんて、幼稚園や小学校で散々教えられることだと思います。

ですが、私は中学3年生までそれができていませんでした。本当に反省しています。

でもそれを遅いと言わず教えてくれた友だちに(友だちは自分が教えた自覚はないと思いますが)、感謝しています。

ありがとう。




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