【今さら】お米育てたら強くなるアクションRPGが面白すぎた件について【どハマりした奴】
先日、Nintendo Switchオンラインにて
いっせいトライアルが更新されました。
この企画、何かと言うと旧作のゲームを一週間無料でまるっと遊び放題出来るというキャンペーンで期間が終わった後にも遊びたい場合は
よければ買ってね!と、なるNintendo Switchオンライン加入者へ向けたサービスとゲームの宣伝を兼ねたもの。
今回の対象商品は「天穂のサクナヒメ」
爽快なアクションRPGと日本古来より受け継がれる伝統的な米作りを体験出来るという
今だかつてない異色のハイブリッドゲーム
概要だけ聞いたら何かのアニメ作品にチョロっと出てくる劇中作のようですが。
正真正銘マジで発売されたゲームで、何だったら発売後SNSを中心に盛り上りを見せた
話題作だったと記憶しています。
筆者、本作は発売前から非常に興味があったものの、当時はリアルが忙しくあれよあれよと
言う間に機会を逃してしまいまして。
これはもう老後の楽しみに取っておくしかないかと半ば諦めかけていたのですが
折角、一週間無料というNintendoさんがこれでもかとハードルを下げてくれている状態を前にして二の足を踏む道理もあらへんやろうと奮起しまして、今回遊んでみる事に。
せめてプレイレポを書く事で、筆者と同じように「気になってたけど、どんなゲームなの?」と踏みとどまっている方へ購入の指針になればと思い、筆を走らせている次第です。
どうぞよしなに。
物語は神々が住まう天界「頂の世」に本来は足を踏み入れる事のない人間達が迷い込む所から始まります。
本作の主人公サクナヒメ。
武神の父と豊穣神の母を持つサラブレッド家系にあぐらをかき、母親がコツコツ貯えた備蓄を
上司の主神に横流し的に奉納する事で労せず
高い地位をキープ。
本人はと言うと日々好きに寝て起きて本読んで呑んだくれる勝手気儘のグータラ生活を送る
正真正銘の穀潰し。
友人の神様にも高慢な態度を取っていて
もうこの後、手痛いミスして失脚するフラグがビンビンに立っていますね。
なりました。
恐ろしく早いフラグ回収
筆者じゃなくても見逃さないね。
さて、ひょんな事から神聖な領域に人間の侵入を許してしまった上に追っ払おうとしたら勢い余って奉納予定のお米が保管されていた餞澱ごとぶっ飛ばしてしまったサクナヒメ
責任を取る形で侵入者共々、鬼が生まれ続ける離島「鬼島」へ渡り住み原因調査をする勅命を受けます。
分かりやすく左遷ですね。
この鬼島、実はサクナヒメの両親ゆかりの地。
豊穣神の母がかつて暮らした家で人間達との
奇妙な共同生活が始まります。
最初は面倒くさがり家を貸してやったのだから食料調達などのインフラ関係は人間達でやれとこの状況でも尚、怠けようとするサクナヒメでしたが
辺りは鬼がうろつく危険地帯、対抗出来るのは武神の娘であるサクナヒメしかおらず必然的に当面の食料に当てる狩り担当はサクナヒメに
では農耕での自給自足はどうだろう?と言うと唯一稲作の知識がある人間の大男田右衛門は
頭に超が何個付いても足りない程の不器用さであることが判明。
面白いのはこのサクナヒメ
両親である武神と豊穣神両方の権能を受け継いでいる為、田んぼを開墾し良いお米を作る事で戦闘のステータスが大幅に成長したり攻略に役立つ新たな技(武技)が解放されるという
特徴的なゲーム性
そして、品質の良いお米を作り出す為には
およそ畑作と聞いて予想される雑草抜きや水の管理はもちろん、鬼が跋扈するフィールドで採取や狩りをして得る素材から肥料を作り
絶えず田んぼに撒き続けるのも大事な要素
冒険を進めるだけでは行き詰まり、稲作ばかりしていては素材が枯渇する。
二つの要素は表裏一体と考えて田んぼの状況と相談しつつ隙間を縫って冒険に出なければいけないので兎にも角にも忙しい。
時には、目の話せないストーリーや例え仲間の1人が迷子になってしまう緊急事態に直面しても「ごめん一回田植えだけしてから向かうわ」と稲作を優先する事もあり、隣で眺めていた
妻から人でなしと罵られました。
当事者(?)になって始めて実感しましたけど
歴史の教科書に載っていた
兵農分離ってめちゃくちゃ優れた法令なんですね。下克上が起きないように~みたいな側面もあるかも知れないですけど農民に言わせれば
農繁期に戦に出てる暇なんて無いわ~って
そりゃなるよ。
本来米作りは八十八日掛かるから「米」という漢字なのだ、と聞きますがサクナヒメの場合
四季は1シーズン3日で移り変わるので計12日で1年が過ぎるという
そこはゲーム的にストレスの少ないよう
ある程度簡略的なサイクルになっています。
とは言えこの米作りパート非常に濃密で重厚
等々、地道で根気のいる古来の稲作体験
これプレイヤーは両手指だけ使ってますけど
実際は足腰使って1つずつの工程を何日もかけて行っていたのかと思うと農家の方には
ただひたすら頭のさがる想いです。
「おっ、良いな」と思ったのは
この米作りパートのゲームバランス
最初は始めてだった田植えや雑草取り等に徐々に慣れ始め、作業的になる前のタイミングで
サクナヒメが田んぼで使えるスキル(農技)を習得し、一度に出来る範囲やスピードが増してグングン効率が上がって行ったり
「この作業が不便じゃ」とサクナヒメが不満を漏らす事で、より労力のかからない農耕器具のクラフトレシピが解放されたりとあの手この手で楽しんで遊べるような気配りがなされているなと感じて最後まで飽きが来ませんでしたね。
もうこの日をどれだけ待ちわびたか
最近ずっと節約の為に粟(あわ)と稗(ひえ)ばっか食べてましたよ。
筆者日本に生まれ育って30数年経ったんですけれど、生まれてこの方読んだこともない日本語ってまだまだあるんだろうなと驚かされたり。
段々コツを掴んできてスムーズに作業が進むようになり「お?筆者テクって来たのでは?」
と、思う辺りでサクナヒメが「お?わしって、もしかして上手いのでは?」と調子に乗り始めタイミングがほぼ一緒で若干悔しかったです。
そんなこんなを乗り越えてようやく今年の新米が完成。達成感もひとしお。
リザルト画面では成長したサクナヒメの能力や、どの時期に水や日照量が足りていなかったか、害虫や雑草の被害がどれくらいあったのか等々、今季の反省会が出来る他
あとどれ位お米の品質を上げればそれに呼応
したサクナヒメのスキルがアンロックされるのか?の一覧も見れます。
来年度は香りが出る肥料を多めに与えてみようかな?といった調子で目標を立てれるのに便利
とっつきやすい親切さと同時に適度に不親切なのも好きな点で、例えばより高品質なお米を
作りたいと思ったり収量を上げたいなとなった時に
チュートリアルではほとんど触れない代わりに
先代の豊穣神が残した「農書」が蔵から見つかりそれを読み解く事で先々のスケジュールを
考える稲作会議を始めれるようになる等
お米を作るのはあくまでプレイヤーで指南書とにらめっこしながらトライアル&エラーでちょっとずつ前年より成長していける感じが非常に面白かったですね。
艦これやウマ娘等、一世を風靡したコンテンツにも言える事なのですが身の回りでは縁が無く知らなかった物事を身近なゲームを通すことで知識がアップデートされていく快感は何物にも換えがたい経験だなと改めて思いました。
終盤ともなると冒険の前に覗いた田んぼを見て「おっ、三次分けつまで来たか、じゃあ冒険行く前に樋を上げといて中干しして今年は乾燥の時間長めに取りたいから収穫は明日の夜にして三日目の晩ギリまで稲架掛け、脱穀は冬にしてみるかー。あ、日照り乞いの祈祷捧げるの忘れないようにしなきゃな」等と考えれるように。
数日前まで一般人だったとは思えない
熱い専門用語ラッシュですね。
まぁゲームしてるだけの一般人である事は何ら変わりないんですけども。
「『敵が強い!固すぎるし一撃が重すぎる』と
ベソをかいていたのも過去の話。
秋を越え、一回り成長した筆者にとって最早
貴様など敵では無い。かかってきなさい」と、
イキり散らかせるのもこのゲームの楽しい所。
ゲーム的には翌日のステータス上昇の効果等を
考えて摂るべき夕餉なのですが
筆者、この仲間と囲炉裏を囲んで一緒に食事を食べる瞬間が堪らなく好きなんですよね。
元々生まれも育ちもバラバラの人々(+神様)が同じ釜の飯を食べながら少しずつ家族になっていくって感じがして。
余談ですが、うなぎの蒲焼きと梅干し等
一部食い合わせの悪い食材を献立に加えると
仲間達から不評ボイスが聞けたりします。
芸が細けぇ
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
本当はいっせいトライアルのキャンペーン期間内に記事を書き上げた方が読む人にとって手に取りやすく親切かと思ったのですが申し訳ない
夢中になってプレイする手が止まらなかった。
2023年の11/19までは39%オフのセールを
やっていますので気になった方は是非チェックしてみてください。
これだけボリュームのある作品がイチキュッパのお手頃価格で遊べるのは普通に考えて
お買い得なので是非
筆者は結局ラスボスの一個手前でいっせいトライアルの期間が終わってしまったので購入してエンディングを見ようと思っています。
丹精こめて育てたオラの田んぼも気になるしね
アクションやストーリー、キャラクターの魅力等々
まだまだ書ききれない面白い要素もいっぱい
ありはするのですが、それは書いたらネタバレになってしまい却ってつまらないので
後はどうか読者の皆さんでご確認ください。
それでは。
普段はMinecraftの建築記事などを更新しています。合わせてそちらもよろしければ
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