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こうして私はヲタクになった①


※だいぶオブラートに包んだアイナナのネタバレが出てきます。


高校1年生 春
私は新しい生活に胸を踊らせていた。
私のクラスにはヲタクが多くいた。
当時の私はヲタクを別世界の人間だと思っていた。
楽しそうではあるが、そのヲタクが夢中になっているものについて私自身がよく知らなければ、話をすることはできない存在だと思っていた。


ーーーーーー
ある日の放課後、教室に寄ると2人のクラスメイトがなにやら楽しそうに1つのスマートフォンを覗いていた。
何をしているのか尋ねると、リズムゲームをやっていると言う。
『太鼓の達人』しか知らなかった私にはそれがとても楽しそうに見えた。
私がやってみたいと言うと、快くプレイさせてくれた。


ゲームはすごく楽しかった。
慣れていないため、失敗も多かったが、楽しかった。
自分でもやってみたい……!
そんな気持ちが湧き上がってきた。

「このゲームはなんて言うの?」
「アイドリッシュセブンだよ」

これがヲタクへの扉だった。


帰宅後、すぐにアプリを入れた。
早くリズムゲームがやりたかったので、チュートリアルのストーリーはなんとなく読み、最初にもらえるキャラクターも適当に選んだ。
そして、リズムゲームを思う存分楽しんだ。





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テスト期間になった。
あの魔の時間がやってくる。テストに関係ないことをやりたくなる時間が…

ふと、アイナナのストーリーを読もうと思った。
7人がバスケをした後どうなったのか気になったのだ。


リズムゲームはちょくちょくやっていたので、ランクは上がっていた。

読み始めると止まらなかった。
先が気になってしょうがない。


しかし、終わりがくる…
ランクが上がりきっていなかったからだ。
早くLIFEが上がれと心の中で叫びながら、ランクを上げる日々が始まった。





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1部のストーリーを読み終えた。長い道のりだった。
次のランクに上がるまでに必要なEXPがどんどん多くなっていくので、
なかなかランクが上がらないのだ。
しかし、やっと1部の完結まで読めた。
すると、すぐに2部が始まった。

2部はストーリーの途中で対象楽曲をプレイし、指定条件をクリアすれば、 新ストーリーが解放される。1部の数倍早くストーリー回収が進んだ。 



2部解放は私のヲタク心を開花させた。
推しが確定したのである。
ゲームを始めた当初、顔の好みだけで適当に決めてゲットしたキャラの頑張り、才能が認められたのだ。

「推し」という言葉は知っていた。
要するに1番好きな人ということだろう。
そのキャラについて最初に選んだという縁は感じていたものの、特別視するキャラはいなかった。

しかし、2部のストーリーを読んだとき、純粋に応援したいと思った。
ユニットのセンターに彼を置こうと決めた。
彼のSSRカードがもっと欲しいと思った。
彼の親密度を上げてラビチャを読もうと思った。

推しはヲタクのエネルギー源だと知った。




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さて
ここまで私のヲタク人生の始まりを読んできてもらった。
(ありがとうございます)

しかし、ふと思った。


これはいつ終わるのかな……?
いつヲタクになったと言えるのかな…?


そう、私がヲタクになったとはっきり自覚した瞬間はない。
今もこの人と比べたらヲタクだけど、あの人と比べるとヲタクじゃないと考えるときがある。

「ヲタク」は称号ではない。
「これを達成したらヲタク」と決められているものではないからだ。



ということで、過去を振り返って
私がヲタ活してた(してる)と思ったことを書いていきます。
(たぶん……)


今回はひとまず終わり!

①初めてのソシャゲ 〜推し確定〜 編               完結

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