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憧れの冷静な人

私には密かに憧れている冷静な人がいます。
西堀さくらさんです。

「誰?!」と思う人がほとんどでしょう。
この方は轟轟戦隊ボウケンジャーに登場するキャラクターです。
ボウケンジャーのサブチーフです。色はピンク。

彼女の活躍する話で1番好きなのが、「task.12 ハーメルンの笛」です。
この話で私はこういう冷静さを持ちたいと思いました。


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※ネタバレ注意

今回、ボウケンジャーに課されたミッションはハーメルンの笛の回収。

ハーメルンの笛をめぐってビルの屋上で敵と戦闘中、ブラックとブルーが敵の衝撃波を受け、ビルから落下してしまう。
レッドとイエローは思わず、仲間が落ちた方へ向かう。
しかし、ピンクはハーメルンの笛の回収に集中し、敵からハーメルンの笛を奪還することに成功する。
また、ビルから落ちたと思われたブラックとブルーもなんとか自力で助かっていた。

ミッションは成功。
しかし、イエローは落ちた仲間を心配していないかのようなピンクの行動を疑問に思った。
レッドはピンクの行動はブラックとブルーなら大丈夫だと信頼していたからこそだとフォローをした。

その後にあったイエローとピンクの会話がこちら

イエロー「さくらさん、すごいね!仲間のこと、あんなに信用できて!」
ピンク「え?」
イエロー「ブラックとブルーが落ちたとき、2人なら大丈夫って分かってたからハーメルンの笛を取りにいったんでしょ」
ピンク「あぁ~、分かるわけないですよ」
イエロー「ほぇ?」
ピンク「既に落ちてしまった以上、できることは何もありません。優先すべきはハーメルンの笛回収。そうでしょ?
イエロー「さくらさん、2人が心配じゃないの?」
ピンク「心配ですよ。でも、任務があったでしょ

(※便宜上、名詞を変えている部分があります。)


まず、この場面。
さくらさん、めっちゃ冷静ですよね?!

私はイエローたちの行動が自然だと思います。
仲間がビルから落ちた→心配→ビルの下を見に行こうとする。
普通の反応でしょう。

しかし、冷静に考えると、ピンクの行動の方が正しいのだと思います。
ピンクの言うとおり、あの状況下では落ちた人に対してできることはない。
高さからいって即死。見に行ったところでどのみち助けられない。
それなら、ミッション優先。
ここで敵にハーメルンの笛を持ち逃げされたら、仲間が亡くなったうえにミッションも失敗。
その最悪のパターンを回避する行動として、ハーメルンの笛回収を優先させることは最適解だったのです。

この判断が瞬時にできるさくらさんはすごいです。
さくらさんだって落ちた人を心配していなかったわけではない。
しかし、心配からくる行動では何も得られないことも分かっていた。
そこのある種の冷めた視点で考えられるところを尊敬しています。



もう1つ好きな場面があります。

ボウケンジャーは敵の攻撃で、ブラックとブルーは拉致監禁、レッドは怪我、ピンクとイエローは無事だったが、変身アイテムが破壊され、変身できない状態まで追い込まれた。
そして、敵はその間に悪い企みを着々と進めている状況。

万事休すと思ったイエローだったが、やはり居ても立っても居られず、敵のところへ。
案の定、敵に襲われるが、そこで助けに入ったのはライフル銃や手榴弾を持ったピンクだった。

ピンク曰く「昔の伝手(元自衛官)で用意できるだけのものを持ってきた」そう。

そして、イエローとピンクはブラックとブルーの救出に成功し、最後は敵を倒すことができた。

話の最後、こんな会話があった。

ブルー「でも、さくらさんがあんな無茶して助けに来てくれるなんて……感動だな~」
ピンク「いえ、状況的に敵を放置しておく時間は少しでも短い方がいいと判断しただけです」
ブラック「けど、変身アイテムもないのに……」
ピンク「できる限りの装備も揃えたし、変身アイテムの修理が間に合う時間も読めました。私的には80%の安全は確保してあったんです。
ブラック・ブルー「え?」
ピンク「私は無謀な冒険はしませんから」

中略

イエロー「う~んと、100-80は……うん、20%の危険もあったんだよね。クールだけど、それだけじゃない」

(※便宜上、名詞を変えている部分があります。)

ここで注目したいのは、さくらさんが「できること」をしっかりやっていること。

変身アイテムがない状態ではイエローのようにできることはないと思ってしまう。
変身アイテムの修理はできないし、変身できないと戦えないから……
しかし、さくらさんは敵の企みを阻止するため、変身しなくても戦えるように武器を用意する行動を取った。
それがさくらさんが考えた自分にできることだったのだ。

できることの範囲を縮めず、最大限のできることをする。
意外と難しいことだと思います。
結構、自分の中でできないと決めつけているパターンがあるので。


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冷静とは、

冷めた視点でできること・できないことを判断する。
できないこと、やっても無駄なことはしない。
できることをする。
ただし、できることの範囲を縮めないこと。


これが私の目指したい、憧れの冷静さです。




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2022年5月1日22:00まで東映特撮YouTube official でボウケンジャー「task.12 ハーメルンの笛」が見られるので、是非!




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