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【子宮頸がん】いざ!手術!
【入院2日目・手術日】
病室で目覚めると、いつもと違う風景に一瞬思考が止まるのは入院あるあるだろう。
今日はいよいよ手術だ。
私は2番目なので開始はお昼頃の予定だ。
今朝の6時から絶飲開始!
お腹が空いていると徐脈になるのか、心拍数がやたらと低くて看護師さんに「何か運動してますか?」と聞かれる。
これ、昨日も言われたw
通常60〜70の数値が、30〜40なのだ。
不整脈の家系だから私もその類なのよね、きっと。
血圧も心拍も低い中、予定よりも1時間ほど早く手術の番がまわってきた。
急いで手術着に着替えて手術室まで歩いていく。
手術室入り口はちょっと混んでた、今日は本当に手術の件数が多いんだろうな。
ちょっと緊張してきた。
【低血圧に怯える】
手術室は想像以上に広くて明るかった。
ドラマや映画などで見るような、如何にも!って雰囲気は全然なく、白の壁・床・天井で清潔な感じ。
ちっちゃなベッドに横向きに寝て脊椎麻酔を打たれる。
何度もやってるのにあの姿勢は難しい。何を隠そう、子どもたち3人とも無痛分娩なので脊椎麻酔は慣れっ子なのだ。
分娩のときは、じわじわと効いてきた麻酔だったが
今回は一気に効いた!すぐ感覚ゼロ!
脚がポカポカして気持ちいいくらい。
上半身は寒くなるからか、布団乾燥機みたいな中に暖かい空気が入ったナニカを掛けてくれた。(あれはなんだったんだろ)
スタッフも全員揃い手術が始まった。
意識はあるけど感覚はない。
だから恐怖は全然ない。
たまに血圧が下がって意識が飛びそうになる。
そのたび看護師さんに「大丈夫ですか?」と声を掛けられる。
低血圧で逝ってしまうんじゃないだろうか…という恐怖はあった。
3人目の出産のとき、麻酔注入を開始してすぐに低血圧と胎児の心拍低下という危ない経験をした。
その症状は改善され無事産まれたのだが、あの時の体感覚と似ていたから思い出して怖くなったのだ。
そんなこんなで、円錐切除は無事終了!
麻酔でぼんやりしているまんま、個室部屋に戻された。
おやつ時間の頃合いだったと思う。
部屋に戻ってきてから、今日出来ることは寝ることしかない。
ひたすら寝て、目が覚めたら脚を動かそうとしてみたり上半身の寝返りを打ってみたり。
ひたすらそれだけ。
夕飯時になる頃には麻酔も切れてきて、脚の感覚も戻ってきた。
それと同時に導尿カテーテルの違和感がつらくなってきた。
今回の入院で最もキツイ時間が始まろうとしていた。
【早く抜いてください!】
導尿カテーテルの不快指数がヤバい…
え、こんな違和感すごいの?
みんな平気なのこれ?
私が気にしすぎなの?
カテーテルの不快さのせいで、ものすごい速さで鬱が加速していく。
もう頭の中は「カテーテル抜いて!!!!」でいっぱい。それしかない。
様子を見にきた看護師さんに「カテーテル抜きたい」と懇願するも明日の診察まで無理だと言われる。
私も無理だよー、違和感すごいよー、ちょっと痛いしー。
駄々をこねたところで抜いてもらえないので、さっさと寝る作戦に変更。
看護師さんに睡眠薬をくださいと言ってみた。
そしたら、手術で麻酔を使ったためすぐには出せないとのこと!ぎゃー!!
今夜は拷問の一夜になるの⁈つらすぎる。
しかし、救世主はいた。
鎮痛剤!(点滴バージョン)
感覚なくなるわけじゃないんだから意味あるのかな…などと疑っていたこと謝罪します。
点滴による鎮痛剤効果、素晴らしいです。
痛みはもちろん、不快感も軽くなり
気分までフワフワ気持ちよくなるという。
おかげでちゃんと寝れた。
鎮痛剤で気持ちよくなる。
初めての経験だったけど、正直に言うと
あの感覚もう一度味わいたい…依存者の気持ちが少しわかった気がする。
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