半年ぶりに書くこと。

こんにちは、さるしまジャックです。

約半年ぶりにnoteを書きますが…、皆さんお元気ですか。僕は元気ですー。

2020年末から僕のような「水瓶座」は激動の年になると。本当にそれはその通りでした。転職、うつ。親や会社と揉めたこともあった。この新型コロナが生んだ社会的な不安もあった。

まぁ色々あったんですけど、とりあえずこうして生きています。

このnoteは10/3(日)に書いているんですが、こうして休日に神奈川から千葉まで旅して、幕張のアパホテルの景色がきれいだーとか、雷は少し怖いけど神秘的ですごいとか、露天風呂はいいなぁとか、ディズニーシーの工事が進んでて楽しみだな〜とか、マイクラ楽しいな〜とか思える日々は、ささやかだけど、これも幸せだと思うんです。

それで話はさかのぼるんですが、4月半ばから9月末は、とある自治体のワクチン接種コールセンターの運営管理をしてました。
コールセンターでのオペレーター経験はあって、そこから昇格してマネジメント側も少しやらせていただいたけれど……、いきなりマネジメントから入りマネジメントだけやるというのはほぼ初体験でした。そもそもコールセンター自体ブランクがあったし自分に出来るかと不安はありました。

9月末でこの仕事がひと段落したので、10/1から三連休をいただきまして、10/4からは別業務です。なんだか肩の荷が降りた感じがしたので、こうしてnoteに書くことにしました。

この半年は、手探りで気苦労が多く大変でしたけど…、その分とても特別でした。
雨が降らないと虹はかからない。
例えるならこんな感じです。
今回は半年で感じた事を、かんたんに書きます。
もしよければ読んでください。

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2021年、ワクチン接種は誰もが一度はジブンゴトとして向き合ったでしょう。

日本政府による新型コロナウィルスワクチン接種事業は、厚生労働省が主体となって2022年2月末まで継続される予定です。接種は強制では無く接種者の意思と同意により行われます。接種は無料。接種の目的は、感染後の重症化リスクを軽減すること。接種は医療従事者から始まり、高齢者と基礎疾患を有する方が優先接種対象となり、あとは基本的にどこの自治体も年齢の高い方から順に接種が行われました。

いざ接種が始まると……自衛隊や各自治体や空港での大規模接種や職域接種も行われたり、エッセンシャルワーカー(生活維持に欠かせない業務に携わる方)や妊婦が優先接種対象となったり、ワクチンの種類が増えたり、接種対象年齢や接種予約の対象年齢が変更されたり、ワクチン不足で予約開始日が変更されたり、ワクチンの廃棄や異物混入だったり、海外渡航向けの接種証明書の交付が始まったり、変異株が見つかったり、接種券が届かないと問い合わせがあったり……。

まぁ、色々ありましたよね(笑)

ただ……「やってみないとわからない」から仕方なかったと思う。

世界で初めての未知の遺伝子型ワクチン。緊急承認されたもので治験も終わっていない。国産の経口治療薬は開発途中。そもそも新型コロナウィルス自体がようやく色々とわかってきたという段階。個人・会社レベルで行うコロナへの対策も、去年初めてやった事ばかりでやってみないとわからないねという状態だったと思います。ワクチン接種も同じです。
そして、情報社会の中で起きているというのも大きい。昔のコレラや天然痘が流行った時代とは状況や背景が違います。情報が溢れているので、どれが正しくてどれが間違いっているのかといった情報の精度も気にする必要がある。最近はyoutubeやFacebookでワクチン誤情報を削除するといった取り組みがありました。

接種券や接種証明書といった「アナログ」なものと、インターネット予約やワクチン接種記録システムといった「デジタル」なものが混在していますよね。両方使わなければならないし、両方使うべき時代。
古いルールや煩雑な手続きや連携と、新しい見方や考えで柔軟に対応していくこと。相反する事同士のバランス加減の難しさも感じた。
そして「公平さ・効率」についても考えさせられました。ワクチンの配分や融通とか。先に接種するのは「どこから?誰から?」だったり、現住所に住民票登録していない人(日本に短期滞在、実家を離れている大学生、ホームレス等)の接種はどうするかとか。
また接種者と直接関わる現場にいた身としては、日本語が不自由で「予約できる年齢」という言葉すらわからない外国籍の人の接種予約はどうするのかとか。電話予約やネット予約に自信が無い人(電話や操作が難しい方)や高齢者の予約手順はどうするのかとか、英語対応するしないとか。

医療には素人ながらも接種に携わって感じたのは、予防接種そのものは昔からやっているものの、時代背景や感染症の種類自体が違うので「やってみないとわからない」ということが本当に多い。
これはワクチン接種事業に携わった一人として強く感じていました。だからこそ接種に携わる方々、例えば政府や自治体関係者や医療従事者の苦労がわかる。立場や地位や責任の範囲はわきに置いといて、シンプルに言えば「大変ですよね、わかります、お疲れ様です。」の一言に尽きます。

トライ&エラーのワクチン接種事業。
それに関する窓口の管理に携わる自分もまた、トライ&エラーの連続だった。マネジメント・人の管理は初だった。何ならexcelですらここまで正しく扱ったことは無かったので、ネットで勉強したりやり方を教わった。
自分の意見や考えがセンター運営を左右する。自分の言葉がそのまま大勢の接種者に向けた言葉になる。だから発言やアドバイス、案内方針は慎重に考えた。
時には不公平さや、やり切れなさを感じることもあった。対応したい気持ちはあってもお断りしなければならなかったり。接種者やオペレーターから不安の声、厳しいご意見やご指摘をいただくこともあった。

それでも緊張感、責任感を持ち続けて臨んだ。職場で陽性者や濃厚接触者が出て人手が足りなくなったので、ひとりで多くの業務をこなしたこともあった。ひとりでセンターを任された時間帯もあった。残業も多かったほうだと思う。でも翌日の準備があったり、慎重に考えつつ業務にあたるには残業するしかなかった。運営(営業)時間に集中して出来ない事もあったし。朝晩、休みの日でさえ仕事のことを考えていた。
初めての業務・体験が多かったので失敗や後悔もあった。ああすればよかった、こうすればよかったと反省する毎日。ビールを飲んでため息をつき、職場で声を荒げ悔し泣きした日もあった。

肉体的にも精神的にも辛い毎日だったけれど、
人生において特別な時期だったといえる。

なぜなら「耐え抜いたから」。

退職も考えたけど、逃げなかった。
経験者ですら辞めたいと思う程の現場に耐えた。
初めての業務も、自分なりに考え工夫してこなした。
散々失敗もして、悔しい思いもした。
このセンターで自分は役に立ってるのかと自分を責めたり。時にはあの人のせいだ、あの部署のせいだと責めたこともあった。
でも不思議と、次はこうしよう、あれをしようと前向きに考えられた。全くの未経験ではなかったから、前の経験を活かして出来ること・アイデアがある、いわば「手札」があったからだと思う。

そして学べたことも多かった。
一人でやれる仕事は気楽でいい。というか一人がいい。チームワークは大切だと思うしチームでも自分は動けるけど、どちらかといえば一人でやるほうが性に合っている。そう思っていたしそれは今もそう。
ただ……そうとは限らないな、やり方を改めるべきだなと感じる時もあった。もちろん一人でやること自体に間違いはないのだけど、皆で仕事をシェアし、皆で手分けしたことで効率よく終わった、ということもあった。当たり前だけど一人で出来る範囲・量には限りがある。全てを一人で、も間違いじゃ無いけど、一部を大勢で、という手もあるなと。

「仕事はひとりでやるものとは限らない。シェアしてもいい仕事がある」

他にも、ここには書き切れないほど、気づきや学んだことが多かった。

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9/30、最終日でした。
センターは残るものの、自分は他の業務に就くことになった為最終日を迎えた。もうしばらく残りたいと希望したけど、それは契約の都合で叶わなかった。
コロナ禍のため途中から二拠点運営となり、直接会えないまま別れなければならないオペレーターも多かった。とても悲しかった。

最終日、上司や先輩らに見送られた。
辞めずによくやりましたねと。
なんだか報われたような気がしたのと、
解放されてほっとしたのと、もう終わるのかという残念さと、
色々混ざって男泣きして別れた(笑)

この半年は、「知る」半年だった。
仕事のしかたや向き合い方も色々な気づきがあったですが、自分の出来る事と出来ない事、コミュニケーションをとり仕事をシェア(共有)する手もある、という事も知った。excelも上達した(笑)

そして、愛を知った。
自分ならやれる、自分ならこうするという自分への愛もだし、同僚やオペレーターさんや接種者を案じる愛も。社会的関心の高いコールセンターだし社会貢献になると信じて力を尽くした。

水瓶座の自分への試練であり、
実はプレゼントだったのかもしれないなと。
水瓶座時代は本当かもしれない。
愛と絆、共有、インターネットの時代。
ワクチン接種の仕事を通じて強く感じた。
ワクチン接種の話はまだあるので、またの機会に。

次の業務も頑張ります。けれど気負わず、気楽にやります。

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