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デジタルワークシートのススメ

デジタルワークシート作成(体育、理科)

長期休みに仕込んでおいても質の保存される『乾き物仕事』の一つがデジタルワークシートの作成です。これまではワークシートといえば紙でしたが、教科によってはその特性上デジタル化することでさまざまなメリットを享受できるようになります。デジタルワークシートのメリットは以下の2点が挙げられます。

① 動画や画像を載せることができる

② 計算等が自動でされる

ここでは体育と理科における活用例を紹介します。

体育カードのデジタル化

体育では幅跳び、走り幅跳び、ハードル走などの陸状競技での活用を特にお勧めします。ハードル走では「頭の位置が変わらないように」といった指導をするもの、走っている本人からすれば全然分からないものです。しかし、フォームを友達同士で撮り合い、チェックすることができるようになります。なお、振り返りカードに毎時間動画を貼ることで単元全体での自分の成長を感じることにも繋がるでしょう。

立ち幅跳びの記録を入力することで自動的に走り幅跳びの目標記録が、50m走のタイムを入力することで自動的にハードル走の目標タイムが生成されるといったことができます。子どもの基礎体力により目標が変動するような陸上競技では有効性が高いと考えます。
また、最高記録を自動で表示(max関数でググって・・・)させたり、目標をクリアした場合にはセルが赤くなるなど(条件付きハイライト、条件付き書式等でググって・・・)の便利な機能も簡単に活用することができます。


理科のデジタル実験・観察シート

理科での実験や観察においてデジタル化の最大のメリットは、まず今まで紙では実現不可能だった動きのあるワークシートを作ることができることです。先述したよう、水の流れをスローで撮影したり、雲の動きをタイムラプスで撮影したその動画データをワークシートに埋め込むことができます。個人的には、雲の動きを紙のワークシートに手書きで記録するって、子どもの絵を描く力にかなり左右されるように感じていました。それが大なり小なり評価に影響するという本質的なズレがあったようにも思えます。しかし、動画で記録するようになればそういったズレも解消されます。

また、自動計算により、振り子の実験の記録もデータを打ち込むだけで平均値が算出されるといったこともできます。ただし、これは便利な反面、手計算による実験記録という技能面が置き去りにされることもあるので、そこは抑えた上でデジタルへ移行することも大切だと考えます。