国際協力に役立つトレーニングはこれだ!!

こんにちは理事の畠山です、「理事のゆるふわ日記」も2周目に突入しました。今回も前回比引き続き、親しみを持ってもらえるような私的な話をしていこうと思います。

副代表の川崎が日記の中で、国際協力は体力勝負だ、と記述していましたが、正にその通りです。嘘だろと思うような日程の出張に行かされたり、体調を崩したり、道なき道を山登り(特にネパールでは)、調査先にホテルらしきものが無いので学校に宿泊、といった事は日常茶飯事です。国際協力を仕事にしているor仕事にしたいみなさん、体力づくりしていますか?というわけで、今回は国際協力に役立つトレーニングの話をしていこうと思います。トレーニングを突き詰めていくと終わりが無いのですが、細かいことはまた後日記述していくので、今回はその土台となる基本的な部分のお話に留めます。(あくまでも素人の生兵法なので、医師や専門家の指導を受けて下さい)。

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トレーニングの基本①まずはトレーニングを楽しもう

継続は力なりと言いますが、トレーニングも継続してこその力なりです。トレーニングの効果が出始めるには数か月ぐらいはかかるのですが、最初の頃は筋肉痛もしんどいので、2・3回トレーニングをしたら辞めたくなってしまうのが人というものです。トレーニングが楽しめないと、この最初の数か月を乗り越えるのがしんどくなります。

トレーニングが楽しくなるコツは幾つかあります。一つ目はテンションを上げることです。やはりテンションが下がった状態でトレーニングで追い込むのはなかなかしんどい所があります。おススメは、トレーニング前・合間にテンションが上がる曲を聞いて、さあやってやるぞ、という気を起こすことです。個人的なおススメは、柴田勝頼選手の入場曲「Take Over」・ロッキーのテーマソング「Training Montage」・桜庭和志選手の入場曲「SPEED TK RE-MIX」、そしてやはり真打は、アントニオ猪木の炎のファイター、です。

二つ目は、自分がトレーニングするのが好きな部位を見つけることです。筋肉を細かく分類しようとすると本当に細かくなるのですが、ざっくり分けてしまうと、胸・肩・腕・背中・足の5分位に分けることが出来ます。そして、この5分位のトレーニングが均等に好きだ!という人は案外稀です。私も膝があまり良くないので足のトレーニングはテンションが上がりません。上がりませんが、足は全ての筋肉の中で最も大きなものだから、やれば基礎代謝が上がって太りづらくなるぞ、と自分に言い聞かせてテンションを上げてやっています。これに対して、背中のトレーニングは好きです。打撃も投げも背中の強さが効いてくるので、背中のトレーニングは自分が強くなっているなと実感できるので好きです。こんな感じで、恐らくテンションを上げやすい部位とそうでない部位があると思うので、最初の数か月は特に筋肉の付き方のバランスなど気にせずテンションを上げやすい部位ばかりをやっても良いので、とにかく継続的に体を動かす習慣をまず身に付けてしまった方が良いと思います。

三つ目は、自分の好きなトレーニング方法を見つけることです。一つの部位を鍛える方法はいくつもあり、上級者になると、それらを組み合わせたり、ローテーションさせたりして鍛え上げていきます。しかし、トレーニングを始めたばかりの頃は、まずは自分が楽しいと思える方法を見つけられれば、トレーニングを習慣化するためにそれに固執してしまってもOKです。例えば、胸のトレーニングの場合、ざっくり分けてもバーベルを使うもの、ダンベルを使うもの、ケーブルを使うもの、などがあります。バーベルはパワーを発揮できる一方で、ダンベルはより可動域を広くとれるのでストレッチ感があるなど、それぞれに特徴があります。まずは種目を一通りやってみて、どれか特に自分のテンションが上がるなと感じるものがあれば、まずはそのテンションを上げられるものに固執して、トレーニングを習慣化できれば十分だと思います。

四つ目は、空腹でトレーニングをしないことです。腹が減っては戦が出来ぬとは申したものですが、やはり空腹だとトレーニングも苦しくなります。より具体的に言えば、筋肉中のグリコーゲンが枯渇していると、筋肉のエネルギー源が無いわけですし、筋肉を分解してエネルギー源として使用してしまうカタボリックという現象にも陥りかねません。では逆に食事直後にトレーニングに行けばよいのかというと、これもそうではありません。単純に満腹だと動きづらいというのもありますが、問題になってくるのは血液です。食事をとった直後というのは、食べたものを消化するために血液が内臓に多く行っています。しかし、トレーニングで筋肉を動かすと血液は筋肉に行ってしまうので、血液が筋肉に行ってしまって消化不良を起こすか、血液が内臓に留まるので十分なトレーニングが出来なくなるか、のどちらかになってしまい、きっとトレーニングが嫌になってしまうと思います。食後二時間ぐらい空けるか、それ以上空く場合は何らかの手段を講じると良いと思います。

何らかの手段ですが、私の場合だと、トレーニングは主に5時以降に行くので、昼食からの時間は空いているのですが、完全に空きすぎてしまっています。なので、トレーニングに行く45分前ぐらいにプロテインを飲んで出かけるようにしています。私の場合はプロのようにバリバリに追い込んでいるわけではないので、カーボ(炭水化物)は入れていませんが、もちろん、カーボも入れられるのであれば入れた方が良いと思います。また、トレーニング前にそういったのを摂取する余裕がない場合は、トレーニング中にBCAAを摂るのも良いと思います。いずれにせよ、エネルギー切れの状態でトレーニングをすると、テンションも下がってやる気が起きず、トレーニングそのものが嫌になってしまう恐れもあるので、決して空腹状態でトレーニングをしないようにして下さい。

トレーニングの基本②筋持久力・筋肥大・パワー増強と目的に応じて1セットの回数を変える

数か月継続してトレーニングが出来るようになれば、トレーニングの習慣化に成功したと言えるかもしれません。体を動かすことを習慣化できるようになると、パワーをつけたい・持久力をつけたい・カッコいい体にしたい、といったトレーニングをする目的に恐らく目が向いてくると思います。しかし、人間の体というのは非常に不思議なもので、一つのトレーニング方法でこの3つを同時に狙うことは難しくなっています(High Intensity Intermittent Training: HIIT又は田畑プロトコールと呼ばれる例外的なトレーニング方法もあるのですが、これは相当きつい上に、基本というよりは応用的なものなので、また回を改めてお話するかもしれません)。

まず持久力をつけたい場合、回数をあげることが重要になります。どのような種目でもトレーニングをすると、もう挙がらないという所がきます。これが20回前後になる重さでトレーニングをすると持久力が向上しやすくなります。なので、どのような種目でも良いのですが、20回で上げられなくなる重さで20回×数セット(セット数も重さもその日の体調によって変動があって良いと思います)でトレーニングをしていくと良いです。ここで20回で上げられなくなる重さで20回と回りくどい表現を用いたのには理由があります。それは、30回・40回上げられる重さで20回あげても効果が薄くなってしまうからです。20回でもう上げられない、となる重さで20回前後あげるようにしましょう。

次に筋肥大でカッコいい体にしたい場合、10回前後×数セットが目安になってきます。10回×3セットなんてのはとてもよく言われているものなので、それを目指すと良いかもしれません。ここでもやはり大事なのは、10回あげたらもう上げられない、という重さで10回あげることです。しかし、10回3セットで目指す所は、オールアウトと呼ばれる、ヘトヘトでもう挙げることが出来ないという状況です。このオールアウトを目指すという事を考えた場合、同じ重さで10回×3セットを意識し過ぎると、最初のセットで実は余力を残してしまっている可能性があります。那須与一よろしく、2セット目以降の事は考えず、1セット目も全力を尽くすことが肝要なのですが、これはなかなか難しいです。ですので、例えば、最初のセットは10回できたけど、2セット目は9回、3セット目は8回しかあげられなかった、という方が10回3セットよりもオールアウトに近づけているので、回数とセット数は絶対的な物ではなく、あくまでも目安として捉えて下さい。また、セットごとに回数を下げるのに近いものとしてディセンディングセットがあって、これを取り入れてみるのも一つの手です。Descendingは英語で下げる・下降するという意味ですが、ディセンディングセットは扱う重量をセットごとに下げていき、セット間の間隔を出来るだけ空けない方法です。これも基本的には同じ重さで10回×3セットというのは最初のセットの追い込みが甘くなるので、これに対処するために、最初のセットで10回あげるのがギリギリの重量を扱い、疲労が蓄積した分だけ少し重量を軽くしてまたギリギリで10回あげる、というトレーニング方法です。このように、基本は10回×3セットなのですが、オールアウトに近づくために、回数を落とすか重量を落とすかして、本当の極限に近づくことを目指すのも全然ありだよということです。

最後はパワーをつけたい場合になります。パワーをつけたい場合は、2-3回がギリギリとなる重さを挙げます。私のトレーニング領域もここで、3発×8セット辺りで普段はセットを組んでいます。アドレナリンがガンガン出てトレーニングの中でも最も楽しい領域になりますが、このような重さを扱った場合、正しいフォームを身に付けていないと怪我のリスクが跳ね上がります。この領域のトレーニングをするのは、最低でもトレーニングを始めて1年ぐらい経って慣れてからの方が良いです。また、正しいフォームを身に付けないまま自分の体重と同じ重さをあげるぐらいになると、腱や関節への負担から一度は怪我をしがちなので、そうなって後悔する前に正しいフォームを絶対に学びにいきましょう。

トレーニングの基本③カッコいい筋肉狙いと高重量狙いはちょっと違う

ここまで来ると大分オタッキーな話になるので、国際協力に役立つトレーニングだけ知れればよいという方は次の項目に飛んでください。

カッコいい体と言えばボディビル・フィジークですし、パワーと言えばパワーリフティングになりますが、この両者の間で、回数とセット数だけでなく、正しいトレーニングのフォームも違う、というのは頭に入れておいても良いかもしれません。

ベンチプレスとスクワットは非常に分かりやすい例だと思います。カッコいい体を目指す場合、オールアウトさせることが目的になるので、筋肉に効かせることが重要になります。このため、ベンチプレスであれば大胸筋、スクワットであれば足に効かせることが目的となります。これにたいしてパワーリフティングの場合、一つでも多くの筋繊維を動員してより高重量を挙げることが目的となるので、大胸筋や足に効かせてしまっては、そこの筋繊維しか動員できていないことになるので、良くないということになります。ベンチプレスであればより背中に重量を落とす意識が必要になり、必然的にフォームもボディビルのベンチプレスと異なってきます。

動画でその違いをお見せしても良いのですが、国際協力に役立つ体力作りの領域を大幅に超えてしまい、このブログの趣旨から外れてしまうので、気になる方はアメリカかアフリカかアジアのどこかのジムで私を見つけた時にでも話しかけて下さい。もちろん、プロの方々が本やYouTubeなどで解説されているので(例えば、Body Art Design: B.A.Dさんや、ノーリミッツさんの動画は参考になると思います)、そちらを参考にして頂くのがベストです。

トレーニングの基本④休息こそ最も重要なトレーニングだ

体を動かすことを習慣化できて、目的別に回数やセット数を組めるようになると、トレーニングが楽しくて楽しくて仕方がなくなって、毎日でもトレーニングしたくなっていることと思います。しかし、休息こそが最も重要なトレーニングです。なぜなら、休息している時にこそ筋肉が製作されるからです。腹筋などの例外もありますが、一般的にはトレーニングをした部位は回復するのに48-72時間かかると言われています。

そうは言っても毎日体を動かさないと気が済まないという人は、分割法を取り入れましょう。分割法とは、日ごとにトレーニングする部位を決めて行うトレーニング方法のことです。具体的には、今日は胸・腕の日、今日は肩・背中の日、今日は足の日、と三分割してローテーションさせていけば、毎日トレーニングをしても、トレーニングで酷使した箇所がまた酷使されるまでに72時間空けることができます。また、プロの方々などは一部位を極限まで追い込むので、胸・腕・肩・背中・足を5日間かけてローテーションさせて1日休みを入れるといった分割法を取り入れていたりするそうです。いずれにせよ、トレーニングにある程度なれてくると、前述のように一部位にいくつもの種目を組み合わせてトレーニングするようになって時間もかかるので、必然的に分割法へと移行していくことになります。

私の場合、それほどトレーニング強度が高いわけではないので、今はこんな感じの分割をしています。
月:ビッグスリー(ベンチプレス・スクワット・デッドリフト)
火:ビッグスリーで主導筋となる部位を超軽めでストレッチ系種目&ならない部位で気になっている所
水:休みor天気が良ければ軽めのジョギング
木:ビッグスリー
金:ビッグスリーで主導筋となる部位を超軽めでストレッチ系種目&ならない部位で気になっている所or実験的に新種目
土:10キロ1時間走
日:格闘

休息でもう一つ重要な要素は睡眠です。オールアウトするまで追い込んでいれば、完全にへとへとになるので布団に入ったらすぐ寝れてしまうはずですが、筋肉は寝ている間に制作されると言っても過言ではないので、睡眠時間はしっかり確保するようにしましょう。

トレーニングの基本⑤ストレッチも頑張ろう

ストレッチや柔軟体操をしても筋肉は付かないじゃないかとネガティブな態度を持つ人もいますが、ストレッチや柔軟体操はトレーニングと併せて行っていきましょう。なぜなら、ストレッチはトレーニングをより効果的にしてくれるからです。

前の方で、ケーブルやダンベルを使った種目は筋肉をよりストレッチさせて、バーベルは可動域狭めでパワーを発揮するものだと書きましたが、要するに体が硬いと筋肉の可動域も狭くなってしまうので、ケーブル系やダンベル系の種目を行った時のうまみを活かしきれなくなってしまいます。また、ビッグスリーでパワーを目指す場合にも、体の柔軟性は重要です。特に、高重量のフルスクワットをしてみると特に実感すると思いますが、私ぐらい体が硬いと一番下までしゃがみこんでからの切り替えしが上手くできないですし、なんと肩関節が硬すぎてローバーで担げずハイバーでしかいけないため、体の硬さが明確に記録を伸ばす足枷になっています。

また、若い人は良いですが、私みたいに30代も中盤になると、トレーニングでいきなり高重量を扱うと故障しやすいので、軽い重量でウォーミングアップするのも良いですが、動的ストレッチを取り入れてウォーミングアップするのもおススメです。静的ストレッチは、お風呂上りや夜寝る前に取り入れて体の柔軟性を向上させられるようにしましょう。これもYoutuberの方が静的ストレッチの解説なんかしてくれていたりするので、是非参考にしましょう(オガトレさんなんかはおススメです)

トレーニングの基本⑥マナーを守ろう

トレーニングのベーシックな知識はこんな所です。あとは、種目を学んでいけばガンガントレーニングを進めていけるはずですし、体を動かすことの習慣化に成功したら、トレーニング効率を上げる・けが予防のために適切なフォームも勉強したくなるはずです。

しかし、トレーニングを進めるためにはジムに行くと思いますが、いくつか重要なマナーも記しておきます。

①使った器具はちゃんと拭くー新型コロナ時代なので当然ですが、新型コロナが治まっても次に使う人のことを考えて、使用した器具は拭くようにしましょう。
②使ったダンベルは元の位置に片づけるー当然ですね。
③叫ばない・騒音を出さないー周りの人が驚きます。私はビッグスリー種目で自重×1.5-2倍程度の重量を扱っているので、誰かが叫ぶor騒音で、ビクッッッ!!としてバーベルを変に自分の上に落としたら死にます、マジで。
④器具を長時間独占しないー待っている人のことを考える配慮が出来ると素晴らしいです。

後はジムによってローカルマナーがあったりもしますが、基本的に背中の広さは心の広さなので、上記のマナーをしっかり守れば、特に初心者だけど大丈夫かなと恐れる必要はありません、何か分からないことがあればトレーナーに聞いてみましょう。

トレーニングの基本⑦栄養は大事

①トレーニング期間、②トレーニング頻度、③トレーニング強度、④休息、が揃っていれば国際協力に役立つ体力作りが出来るはずですが、この4つの要素と並んでもう一つ重要なものがあります。それは栄養です。

カルシウムをしっかりとって骨の強度を強化しないと、高重量のトレーニング領域に入ってきた時に、筋肉は持つけど、骨や関節的に持てないなんてことも出てきます。また、ビタミンやミネラルの中には骨の強化や筋肉増強を助けてくれるものもあるので、しっかりと摂取するようにしましょう。マルチビタミンなんかはお手軽にビタミン・ミネラルを摂取できますし、出張にも手軽に持っていけるのでおススメです。

そして、やはり最も重要なのはタンパク質です。分割法を組んでトレーニングをするような人であれば、体重×2グラムのたんぱく質は摂取したい所ですし、そうでなくとも体重×1.5グラム程度のたんぱく質を取れると良いなと思います。ちなみに、ボディビルダーの方なんかだと、体重×3グラムのたんぱく質を摂取するそうですよ、凄い胃腸の強さですよね。

体重が70キロの人であれば、一日140グラムのたんぱく質を取ればいい、ということはステーキを140グラム食べればよいと勘違いする人もいるようですが、これは違います。食品メーカーのHPに行くと主な食材のたんぱく質含有量を記載してくれていたりするので、せっかくなのでちょっと勉強してみましょう。例えば、森永食品さんのHPを見ると、ボディビルダーさんがよく食している鳥の胸肉辺りでたんぱく質140グラムを摂ろうと思うと、600グラム以上食べないといけないことになります。3倍たんぱく質を摂取するボディビルダーさんなんかだと、体重が70キロであれば1キロ近い鳥の胸肉を来る日も来る日も食べないといけない計算です。

流石にそれはしんどいので、プロテインに頼ることになります。プロテインって何か怖いという方も見かけますが、恐らくアナボリックステロイドと勘違いをされていて、プロテインについては正体を知ればなんだそれと思うはずです。まず、最もメジャーでかつ私も摂っているのがホエイ・プロテインです。これは何からできているかというと、ヨーグルトを買うと、なぜかヨーグルトの上に少しだけ水が乗っていますよね?あれです、あれがホエイ・プロテインの原料です。要するにチーズやヨーグルトと同じように牛乳を加工したものです。ホエイ・プロテインの特徴は、吸収が早いので、トレーニング前やトレーニング後に飲むと素早く筋肉に辿り着いてくれるという点にあります。

国際協力を仕事にしている方は、一般よりもベジタリアンの方の割合が高い気がしますが、ベジタリアンの方も大丈夫です、なぜなら植物由来のプロテインもあるからです。それは、大豆由来のソイ・プロテインとエンドウ豆由来のピー・プロテインです。私もかつての配偶者のオーガニックの物をという意向に従って、オーガニックのピー・プロテインを摂取していた頃があります。エンドウ豆の味が結構残っているので、とても美味しいというわけではありませんでしたが、ちゃんとプロテインではありました。ただ、ホエイ・プロテインと比べると吸収速度が遅いので、トレーニング前に摂取する場合、1時間よりももっと前に摂った方が良さそうです。

また、たんぱく質は一度に摂る量とタイミングもポイントになってきます。まず前者についてですが、あまりに一度に大量にとっても体は筋肉の素として吸収しきれず、シンプルにカロリーとして動力源や脂肪の素として吸収されてしまいます。プロテインであれば、基本ラインは一度に付属のカップ一杯が目安で、多くても二杯までで、三杯も四杯も入れても筋肉が増えるわけではなく、脂肪の素となっていきます。また、たんぱく質摂取の間隔が空くと、体は筋肉を分解してエネルギーにしようとしてしまう、前述したカタボリック状態に陥りやすくなります。これは考えてみると自然なことで、人間は食料が豊富にある時代よりも欠乏している時代の方を圧倒的に長く生きてきたので、飢餓状態でも生きていけるように脂肪をため込もうとする一方で、筋肉はエネルギーを使ってしまうので脂肪を減らすよりは筋肉を減らす方が生存に有利だったからです。これを避けるためにはこまめにたんぱく質を摂っておくとよいでしょう。具体的には、たんぱく質の摂取を意識した朝食・おやつ・昼食・トレーニング前のプロテイン・夕食・お休み前のプロテイン、という1日6回に分けて食事を取れると良いとされています。

これだけ食べると太ってしまうのではないか?と心配する人もいるかもしれませんが、それは以下の点さえ踏まえた食事ができれば杞憂と言っても良いでしょう。
①脂肪を一キロ燃やすのに必要なカロリーは7000キロカロリー
②三大栄養素それぞれの一グラム当たりのカロリーは、炭水化物4キロカロリー・脂質9キロカロリー・タンパク質4キロカロリー
③摂取カロリー<基礎代謝+運動消費エネルギーであれば痩せるよねではなく、ホメオスタシスが働いて摂取カロリーの低下につられて基礎代謝も低下するし、運動強度も低下するので、基礎代謝も運動消費エネルギーも摂取カロリーの関数、即ち上述の不等式は正しくは、摂取カロリー<fx(摂取カロリー)であることを意識・目指していく

特に3番の、摂取カロリーではなく、基礎代謝と運動消費エネルギーが摂取カロリーのどのような関数になっているのかを考えられると、辛い食事制限をすることなく本当に簡単に痩せられますし、巷に溢れる1か月でXキロ(Xは3より上の数)痩せたという話が如何に怪しいものであるかも分かるのですが(要するに、1か月で3キロ脂肪を燃焼させるためには、21000キロカロリー燃やす必要があるのですが、30で割ると700、即ち一日700キロカロリーのアンダーを確保する必要があるのですが、そんなのはほぼほぼ不可能なので、脂肪以外の何かの減少に大きく起因して3キロ減少という数値に到達していることが推測されます)、国際協力に役立つ体力作りから逸れる上に、かなり長い分量を割かないと解説できないので、また別途記事にしてみたいと思います。

最後にー国際協力を仕事にする上で、体力はあなたをこんなにも守ってくれる

ここまで国際協力を仕事にする上で役に立つトレーニングについて解説してきましたが、これは畠山の趣味の話で本当に国際協力に役に立つの?と疑問に思う方もいるかもしれません。半分ぐらいはその通りですが、半分ぐらいはちゃんと国際協力を仕事にする上で役に立つと私は思っています。

まず、川崎の記事でも記述されていましたが、国際協力の仕事は体力勝負に加えて体調不良との勝負の側面があります。体力はあなたを食あたり・悪路・強硬出張などから守ってくれます。

また、伊藤の記事でも記述されていましたが、途上国では本当に交通事故が多いです。体力をつけて肉のカーテンを使えるようになれば、多少の交通事故であればそれはあなたを守ってくれます。

最後に、国際協力業界は残念ながらハラスメントが多い業界の一つです。Days Japanの事件でも明らかとなりましたが、賃金が中心となって回っていない業界は、構造的にハラスメントが起きやすい環境にあります。さらに、国際機関の本部が存在するDCやNYでは、これをアメリカのマッチョカルチャーが悪化させているように見受けられます。このため、弱い立場にある人を救うことを目的としているのに、身近な弱い立場にある人にハラスメントをする外道が存在していないわけではありません。

120%悪いのはその外道な人達で、いかなる場合でも被害者に落ち度はないことは強調してもしきれないほどですが、トレーニングを積んで強くなり、それで相手がひるんであなたをハラスメントから守ってくれるのであれば、それはトレーニングの良い副次効果だなと思います。

(格闘に興味があるし、本格的にそういった外道に対する抑止力を持ちたいけど、腕力に自信が無いという方は、Youtubeで柔道の内股と跳腰を見て練習してみて下さい。わざと最初に内股をすかして、本命の跳腰を、前方に飛びながら捻りを入れるという変形をさせると、腕力差があってもバランスの差で相手を飛ばせますし、飛びと捻りの加速度で大きな力が生まれる&相手が受け身を取れない落ち方をするので、相手を無力化できます。相手をいつでも無力化できるという自信は、相手に見えない拳銃を突き付けているようなものなので、大きな抑止力になるのかなと思います)

というわけで、さあ皆さんご一緒に、Let's エクササイズ!(このブログの内容はあくまでもゆるふわな畠山の趣味の領域の話なので、体調に応じて医師、そうでなくとも専門家の指導は、ぜひ受けるようにしてください)

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3月8日は国際女性デーです。新型コロナで失われた学びをネパールの女の子たちが取り戻し、まずは教育におけるジェンダー平等が実現するように支援をしていきたいと思います。ネパールの女の子たちに新型コロナで失われた学びを取り戻す機会をキャンペーンを実施中ですので、みなさまのご協力をどうぞよろしくお願いします!

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