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料理は科学だ!

 私は料理が好きである。家事全般は好きではないが、唯一料理はやっていて楽しさがある。他の家事に感じる「義務感」がなく、ただ自分が食べたい、家族に食べさせたいものを作る幸せがある。
 といっても、子育て真っただ中では、料理はいかにも手抜きだった。ただお腹を満たすだけのもの、という日もあった気がする。そのたびに子供よりも夫に悪い気がしていた。
 今は、作れるレパートリーが増えたし、新しいものにチャレンジすることも喜びになっている。
 家にはたくさんのレシピ本があるけれど、私が信用しているのは、映画やドラマで料理の監修をたくさんしている「飯島奈美」さんと、元うしろシティの「阿諏訪泰義」さん。
 飯島奈美さんのレシピは、時短ではなく、一つ一つを丁寧に作られるので、家族の特別な日などによく作る。
 阿諏訪さんは、出汁や調味料の組み合わせに対しての説明が秀逸で、いかにも科学で、その都度感心させられている。
 昆布+鰹節の組み合わせに、ほかのアミノ酸を加えてトリプルで旨みを出す方法。
 昆布はグルタミン酸
 鰹節はイノシン酸

 それに加えるので代表的なのは、
 干しシイタケのグアニル酸
 阿諏訪さんが推奨しているのは、
 ホタテの貝柱のコハク酸 を加えるというもの。

宣伝になっちゃうけど、阿諏訪さんが出したスパイスがとてもおいしい。

 なので、基本の昆布+鰹節 になんのアミノ酸を加えるかで、味に変化があって、それを考えるのも楽しい。
 鶏むね肉やえびに多い、グルタミン酸とイノシン酸でさらに足してもいいし、キノコ類のグアニル酸やホタテのコハク酸を入れてもっと深みを出すか。
 究極のお出しって、関東風お雑煮かもしれないって思った。

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