2024.04.19

ホテルは面倒だけど面倒じゃない
行くまでが面倒
人に見られてもいい服をきて、見られてもいい感じに
髪を整えて、見られてもいい感じのカバンをもって

遠いところへ出かけていく

何かつまらないものをかわなくてもいいように
荷物はどんどん増えていく

ついてしまえば、快適
掃除も洗濯も、買物も、料理も、片付けも
全部全部誰かがしてくれくれる
あたり前の様にそれを要求していられる

清潔なシーツに寝転んで電気をつけるのも消すのも
全部自分のペース
お風呂も何度も入れる

あがったあと、裸でゴロゴロしていても誰も困らないから
小さいバスタブはすぐにお湯がいっぱいになって
気持ちいい
足なんか伸ばせなくても何の不自由もないことに気が付く

髪の毛がおちても、トイレットペーパーがなくなっても
誰かが片して、補充してくれて、1日の終わりには
ゴミが回収され新しいタオルが届き、部屋はリセットされている

安心安全

と思いながら、ふと思う
誰がどんなふうに掃除しているのか
私の前に誰がどんなふうに部屋やお風呂を使ったのか

何もしらない

どうしてそれが怖くないのだろう

コンビニでサンドイッチを買ったとき、それがサンドイッチ以外の
何者でもないといつから信じていられるのだろう

自分自身を信じられないくせに
何度裏切られても社会を信じている自分の不思議

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