10月2日の18時


10月2日の18時にミスiD2021のセミファイナリストが発表された。

一緒の道を進んでいた人たちと分かれ道に立たされた。
私は、書類通過の時もそうだったけど、やっぱり今回も同じ状態になってしまった。痛い。痛くて仕方がない。

ミスiDの周りの人と心のどこかで手を繋いでいるつもりだった。でも、急に違う道に進まなきゃいけない人がいて、でも繋いでる手を急に離すのは嫌だから、そのまま繋いでいようとするけれど、それぞれが違う道を前に進もうとするたびに、手を繋いでいることは困難になる。互いの手が引っ張られて痛くて、もちろん相手も痛いから、離さなきゃいけなくて苦しい。離したくない。寂しい、苦しい。

Twitterを開くと、色んな女の子のセミファイナルに進んだ報告や、進めなかった報告が、それぞれの言葉で語られていた。
嬉しい、悔しい、悲しい、ひとりひとりの色んな気持ちがうごめいて、うねりができていた。

私は私で結果をちゃんと報告しなければいけないことも分かっていた。見ていてくれた人がいること知ってるから、その人たちに向けて報告をしなきゃいけなかった。

でも、うねりの中のひとりひとりをただ見つめるだけで精一杯で、そのうねりに自分も飛び込むということがどうしてもできなかった。怖かった。むやみに飛び込んで誰かにぶつかって傷つけてしまったらどうしようと思って。できない。
結果が発表される日はいつも自分がどうしてここにいるのか分からなくなる。

嬉しいと思うことさえ上手にできない。どうにか嬉しいと思うために、嬉しい要素を思い浮かべる。でも、私の得た嬉しい要素は、みんなあの子たちの手には与えられなかったもので、どんな顔して受け取ればいいのか分からない。ずっと分からない。本当は割りきって、あの子たちのことは一旦どこかに置いて、私は、私に対しておめでとうを送りたいと思ってくれる人のためにも、すぐに報告をするべきこと、分かってはいるんだ。でも、彼女たちへの気持ちを一旦どこかに置く、その置き場が見つからない。どこですか。どこに置くんですか。今日の朝には同じ緊張を抱えながらそれぞれの一日を過ごしていた人たちへの気持ちを急にどこかに置いたりできないよ。

う~ってなって、無理だできないと思って、「また後日に報告します」とツイートをした。私は書類通過の時もそうしてしまって申し訳なかったから、今回は、日曜日の夜には必ず報告するという言葉を添えた。

それから、いつも通りに今日の嬉しかったことを呟いて、とにかく眠った。どうにか眠った。

朝起きたら、小林さんのリツイート祭りが開催されていて、私のツイートもリツイートされていた。みんな、それぞれに結果の報告をするミスiDの女の子たちのツイートの中に、何にも関係ない今日の嬉しかったことを呟く自分のツイートが紛れていて、気持ち悪かった。うねりの中に飛び込むのが怖くて逃げたけど、逃げられないんだと思った。このオーディションを自分の意思で受けている以上、このうねりからは逃れられない。

小林さんがそういう意味でリツイートしたわけじゃないだろうことも、そのままでもいいよと言ってくれるんだろうということも、なんとなく分かっているけど。

しんどい。しんどいなぁと思う。オーディションに全然向いていない、というのは何回も言ってるし、思ってる。でも、ミスiDだから。ミスiD好きな人には、「ミスiDだから」という理由だけで納得してもらえると思ってる。ミスiDだから、私は苦しくても、まだこの道を頑張って進む。

正直苦しいけど、苦しくても、私は進もうと思っていた道をそのまま進める人で、彼女たちは進もうと思っていた道と違う道を、急に進まなきゃいけなくなってしまった人たちだから。彼女たちの苦しみの邪魔をしたくない。苦しいと私が言うことで余計苦しめてしまう気がするから。彼女たちに見えるところで私がこんな弱音を吐いてはいけないと思ったので、ここに吐き出しておしまいにする。ここでだけ許してください。

日付もまわり、今日からリエントリーが始まります。どきどきする。ちあをしに行くけど、誰に捧げるとかが定まっていなくて申し訳ない。誰にも私だと気付かれない名前にしてチア回りしようと思う。う~誰になるんだろう…。また結果発表の日が来るのかと思うと、もう嫌です、今から…。痛い…。

セミファイナリストになれたのに、前向きな発言とか具体的な行動を全然してなくてごめんなさい。今、頑張りの準備中です。もうまもなく頑張ります。頑張ります。きっと。

こんなうじうじしてる人のこと見ていてくれて、ありがとう。


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