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【シタールでカバー】そして僕は途方に暮れる

耳コピ、練習、アレンジ、録音、ミキシング、etc・・
自分で締め切り、課題曲決めて、仕事にまつわる諸々の技術向上の為にトライアル作成してる動画シリーズです。
限られた時間でベストをがテーマ
映像と被写体としての自分にはあまり自信がありません。

今回はJ-POP(当時そう呼ばれてなかったですが)から、
大沢誉志幸氏の「そして僕は途方に暮れる」(1984)

氏のアルバムは今聴いても時代を感じさせない、とてもかっちょいいエキセントリックな曲が多く、とても勉強になります。
そんな中、一粒の水滴のようにひときわ麗しさが漂う曲です。

銀色夏生さんの詩が特に好きで、自分は音に引っ張られがちで、あまり歌詞に関心を払わない方なのですが、他に思いつかないくらい印象深い日本語詩です。

恋愛ソングとして当時は聴いていたのだけど、
大人になってから、”別離さえも受け入れる普遍のやさしさと寂しさ”みたいな、人間同士の有り様に、ふと頭に浮かんでしまう、素敵な歌詞だと思います。

”ひとつ残らず君を悲しませないものを
君の世界のすべてにすればいい
そして僕は途方に暮れる”

そんな世界ありえないよ。って反語ですよね、突き放し気味
でも否定するんじゃなく、悲しませた自分を認めてる
残された自分が出来ることは途方に暮れることだけ

”君の選んだことだからきっと大丈夫さ
君が心に決めたことだから
そして僕は途方に暮れる”

あくまで肯定。でもそんな優しさが伝わる事は決してない
悲しいですねぇ

人が分かりあえるなんて事は基本ないのだと思います。
親子でも友人でも仕事仲間でも
それでも相手の幸福を願う気持ちが、
大沢誉志幸氏のストレートなコード進行(自分では”夢の中へ”進行と呼んでますw)とメロディに乗せられてものすごい相乗効果が出てます。
まぁ、作成動画はインストなんですけどね笑

アレンジ的にはこれは時代を感じる四ツ打キックと
add9から始まる独特のクリシェで彩られています。
シンセの裏padと言いますか、鷹揚に流れる裏の泣かせラインも、当時、吉川晃司などの曲でもよくありましたね。大沢氏も曲提供してましたが、NOBODYの楽曲にも見られたので、流行りだったのかな。

そんな音世界をインドのアコースティック楽器で再現する意味があるのかと問われれば、全くありません笑
でもとても楽しかった、このシリーズ、自分が楽しい事しかやりません。

公式チャンネルなどは見つけられなかったのですが、
原曲はこちら、当然原曲の方が圧倒的に素晴らしいので、知ってる方は久々に、知らない方も是非


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