理学療法士を目指したきっかけ

「頑張って一緒に看護師になろうね!!!」

高校の掃除時間、黒板を消していた私の後ろでクラスメイト達がそう話していた。

なんでも彼女たちは高校を卒業したら看護の専門学校に進学するらしい。

ただのなんてことない会話。だけど私は思わず二度見してしまった。

というのも彼女たちはお世辞にも頭がいいとは言えない成績の子たちだったからだ。

医療の道に進むなんて自分からしたら未知の世界でそんなものになれる訳がない。

勝手にそう壁を作っていた私には衝撃的な言葉だった。

そこから自分もやれば出来るんじゃないかと思いオープンキャンパスに行った理学療法士の専門学校に入学した。

ちなみになぜ医療の中でも理学療法士かと言うと名前の響きがかっこよかったからだ。

そんなかなりしょうもない理由で目指した私もこの間国家試験を受けて自己採点で合格ラインに達していた。

おい私やるじゃないか。おめでとう。

看護師目指してた同級生たち、壁を取り払ってくれてありがとう。あとバカにしてごめん。

全然調子乗ってないけど理学療法士になりました!って名札つけて街を歩こうと思います。

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