肉を肉の塊を、ハンバーグを食うと美味い。
脳が喜ぶアブラが美味い。
ただそんな夜は、えてして別れが辛い。1人で肉を食うほど豊かでないし、特別な2人の夜でしか肉なんか食えない。
柔らかい肉を食っても、どこかやるせなくて、噛み切ってしまってはもったなくて、喉を通してしまっては別れの時間が近くなってしまうではないか。
なんて言ってアツアツの肉はどんどこ冷めて行く。
寂しさにかまけて肉食っても噛みきれないのだ。
歯切れの良い別れが欲しい。
サバっとした大人の恋が、私には必要なのだろう。
肉食っても飲み込めない。
いっときの別れが、今生の別れのようで、
飲み込めない。
#エッセイ #恋