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お酒の正しい、楽しい飲み方

「ハタチともなればオサケヲノム。」というのが、人生の本懐である。

まず飲み方を知らない大学生が、お酒を覚えたての頃にやる過ちというのがある。

これは簡単な話しで、「安く飲みたい」という一心で、120分1980円的な飲み放題プランで、
自分を潰すパターンである。

まずビールか、レモンサワーなどを飲み、
唐揚げと焼き鳥を食べながら、
いかにもお酒を覚えたてといった具合で、ハイボールを飲み、飽きるまでハイボールを飲んだ後、一度カシオレを挟んで、一気コールとともに日本酒という「ちゃんぽんリレー」である。

行き着く先は、トイレで間違いない。

15分は出てこないだろうなぁ。

これはまるで間違った飲み方であるが、
大事なことを、学ぶ良い機会でもある。

それ故に、私は、今からハタチになる後輩には、率先してそういう間違った飲み方をすべきであると説く。

その理由であるが、もちろん間違った飲み方に伴う過ちと言えば、ゲロゲロである。

そのゲロゲロの始末、ないしは家まで送っていくという面倒ごとは、友達が担うわけである。

次の日の宿酔いと、介抱してもらったけどイマイチ思い出せない虚しさを噛み締めて、次の飲み会まで生きる。

そうしてやってくる次の飲み会、「今回こそは、」と覚悟を決めて、オトナな飲み方をする。

その隣で、私ではなく友達が、間違った飲み方をし、同様にゲロゲロなどし、コンビニで水を買って必死に飲ませるというような看護師役に、今回は自分がなるのである。

道路にねっ転がる友達を見て、「バカだなぁ」とは思いつつ、「まぁでも分かるなぁ」と、
心に、両面を宿すことができるのである。

ここにこそ、大学生的飲み会の、意義があるのだ。

1人の人間は、実に多面であるという事実を、
道路に転がる友達と、かつての二日酔いから、
しかと突きつけられるのである。
その事実が、実に、私を優しくする。

ですから、お酒の正しい、楽しい飲み方というのは、まず、自分がやらかす。

そうした後、やらかした友達の面倒を見る。

一度やらかした心と、一度助けた心、
そのふたつを持って、しかとお酒に向き合うということが、まさしくお酒を正しく楽しく飲むということに、なるのだ。

梅酒は、ロックでもソーダ割りでもなく、
熱燗にした後、加水して飲むと実に美味。

「とりあえず生」という時、お店の小綺麗さなどは確認していただきたい。私はいつも、瓶でビールを飲む。

泡のワインか、カクテルを食前に、
前菜とともに白かロゼをいただく、
これが良いと、私は思う。

カンパーニュといただく赤も、大変美味で、そこへゴルゴンゾーラのような主張あるチーズがあると、鬼に金棒と言った具合。

焼き鯖には、もちろん日本酒が良いと、私は思う。

オトナである以上、そういう細かいことから逃げてはイケナイ。

酔った頭で、そう思う。

そうそう。

お湯を一滴二滴三滴と垂らし、プワンと薫る芋の香りを愉しみながら、ほぼ全ての料理に合わせられ、なおかつスッキリと飲めて、二日酔いにもならないのであるから、イモ焼酎が世界1のお酒であることは、まぁ間違い無い。

#エッセイ #随筆 #オトナ

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