地域密着型金融を通じた地方創生・ SDGsへの 取組みについて
事例103:「地域内事業承継(M&A)」による地域経済・雇用の維持
京葉銀行(千葉県)
①背景・経緯等
人口減少地域である千葉県東部や県南部エリアは高齢化が進み、後継者不在の中小企業も 多く今後の経済の衰退が懸念されている。金融機関としてスピーディな対応で同一エリアでM&Aマッチングを行い、地域雇用を維持するとともに地域経済の活性化を図った事例。
②取組の内容
業歴100年に近い鉄鋼加工業者であるA社(従業員数9名)は代表者が70歳を超え、後継者 もいない状況であった。相談を受ける中で「従業員の雇用を守りたい」との意向が強いことから、業務提携先であるM&A会社を紹介。支店より若い後継者が積極的に事業展開している 同業のB社に話を繋ぎ、B社では従来、外注していた大型旋盤による加工を内製化できる シナジーが見込めることから、M&Aの成約となった。
③成果(効果等)
人口減少地域かつ排他性の強いエリアであったが、日頃から取引先のニーズを把握していた支店の迅速な対応により、スムーズな事業承継が実現でき、従業員の雇用維持に繋げた。
A社の経営者は、借入の保証債務からも解放され、退職金も得ることができた。
次回のnoteでは、長野銀行(長野県)の取組みを紹介します。
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