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幽霊、2023年2月の仕事。

2月の仕事も、いつものZAITEN』『サイゾーの連載コラム。

ZAITEN『時代観察者の逆張り思考』

『ZAITEN』3月号

『時代観察者の逆張り思考』は、前回の予告通り、TBSラジオ話からのColabo話。
どうせ、アニオタ保守本流のひとが喜々として書くだろ、と思っていたのだけども、あっちは左派全開で何をどう書くかも手に取るように予想がつくので、もうちょい中庸にならんかな、ということで書いた。

あと、ブラックボックスの源流が、前々回の武蔵野市と同じで、戦前のプロテスタント系社会運動(賀川豊彦とかあのへん)から脈々と続いていることは、誰も触れないだろうからね。
糾弾されている連中もその歴史を継承しているだけで、どうしてそのブラックボックスが存在しているのかも知らないし、傍から見れば被差別部落利権に匹敵する巨悪にも見える。

まあ、あまりにもとっ散らかっていて、わざわざツッコむのも面倒だし、利益もないから、誰も扱っていなかった問題を(日本の社会運動史を知らないからこそ)陰謀論的な推測でツッコんだら、野放図に放置されていたが故にすべて的中してしまった、という限りなく事故に近い案件なんだけど。
都合の悪い批判を片っ端から陰謀論と切り捨てているとたまに足をすくわれるのだ、という教訓でもありますな。

実際、ツッコんだ側への反論も「ネトウヨの陰謀論者」と紋切り型で、00年代のオタク転換期にあった非モテ論壇からの流れから生まれたことは、おそらく誰も触れていない。
オタク業界は00年代に入ると経済的に発展し、札束で顔を叩くように(宮崎勤の事件で剥奪された)人権を回復していくのだけど、そのためにかえって埋められない欠損が浮き彫りになり、攻撃性を顕にしたのが、当時の非モテ論壇だ。

今回の糾弾の半分くらいは、この層の生き残りたちの憎悪を掻き立てたからだが、00年代当時の扇動者は(成功して貴族側になったり、衰退したりして)消えているし、経済的な発展を享受した貴族たちも黒歴史として忘れ去りたいから、誰も触れないのだろうな。

サイゾー『批評なんてやめときな?』

『サイゾー』2・3月号

『批評なんてやめときな?』は久々のマンガ特集なので、『ぼっち・ざ・ろっく!』から、バンドマンガや萌え4コマの歴史な話。
特集記事も書きたかったけど、今回はスケジュールが合わなかった。

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