お暇が必要な夜

私の部屋には、(過去の)私が(いつかの)私のために用意したあれやこれやが沢山ある。
いつか必要になることがあった時のために。

幼い頃『帰ってきたドラえもん』という映画で、未来に帰るドラえもんがのび太くんのために一つだけ必要なものが出てくる道具を残しておく場面があった。映画ではその道具のおかげでドラえもんは帰ってくることができるのだけれども。私にはドラえもんはいない。そして誰も私のドラえもんにもなってくれない。だから私は私のためにドラえもんになることにした。

いつかの私のために。
それは美味しいお酒だったり、面白い本だったり、心地よい音楽だったりする。
「今日」の私に必要なものは、とびきり美味しいお酒と思いっきり感情移入できるドラマだった。


『凪のお暇』

いつか見ようと思って撮り溜めていた。でも当時見ていたら他人事のように感じて、今ほど気持ちが入らなかったかもしれない。初めて見たのが今日でよかった。何気なく再生ボタンを押した自分グッジョブ。


空気を読みすぎてしまう主人公の凪ちゃんと私の性格は結構違う(と思う)けど、なんだか今の自分に課せられている課題をどーん、ばーんと目の当たりにさせられた気分になって、なかなかの衝撃を受けてしまった。


まだ2話までしか見ていないのでどんな結末になるのかわからない。だけどありきたりなハッピーエンドじゃないといいなと思うし、そうじゃないんだろうなという謎の確信もある。


ドラマを見終わったら原作も読みます。
普段漫画はほとんど読まないけど興味を持ったので。
このままちょっと苦しくも勇気づけられる展開でありますように。


それにしても黒木華ってなんて素敵な演技をする女優さんなんだろう。まとった空気も含めてとても好き。


さて、明日は連休最終日。
また(いつかの)私のために、心が豊かになるものを買いに出かけようかなと思います。
そうしようと思えるだけの元気が出てよかった。


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