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小さな手に握られた大きな教え
6月のある日、日本橋にあるビジネスオフィスのフリースペースで友人と二人で話をしていると、突然5歳くらいの男の子がにこにこしながら私たちのところに駆け寄ってきました。その手には小さな電車のプラモデルが握られており、彼はそのプラモデルを誇らしげに見せながら「これ、江ノ電!知ってる?」とキラキラした目で問いかけてきました。
その瞬間、私の心は彼の純粋なエネルギーに引き込まれました。
「それ、江ノ電なんだー!」と応えると、男の子はさらに喜び「そう!江ノ電だよ!」と何度も繰り返しました。
その無邪気な笑顔と興奮に、私も自然と笑みがこぼれました。
しばらくして、その男の子の両親が現れ「だめでしょ!」と言い、私たちに「すみません・・」と謝りながら男の子と共にその場から離れていきました。
しかし、私の心には彼の純粋なエネルギーが強く残りました。
「伝えたいことって、こんなにシンプルにまっすぐ伝えていいものなんだ?!」
この出来事を通して、心から伝えたいことをイキイキと伝えることの美しさと、あまりのシンプルさに、ある意味雷に打たれたようなShockを感じたのです。
私にも伝えたいことはたくさんありますが、知らない人に声をかけたくてもかけられない毎日。モヤモヤした日々を過ごしていました。それを実行できないことに強いストレスを感じていた事に気づかされました。
その男の子はまるで小さな先生のように「大丈夫だよ。僕がお手本をみせてあげる」と、私の背中を押してくれたような気がします。
心から伝えたいことを純粋に伝える小さな男の子との出会いは、大きな方向性転換につながるきっかけをもらった気がします。
そして今、少しずつその歩みを進めているところです。
小さな先生に感謝♪
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