小さな手に握られた大きな教え
6月のある日、日本橋にあるビジネスオフィスのフリースペースで友人と二人で話をしていると、突然5歳くらいの男の子がにこにこしながら私たちのところに駆け寄ってきました。その手には小さな電車のプラモデルが握られており、彼はそのプラモデルを誇らしげに見せながら「これ、江ノ電!知ってる?」とキラキラした目で問いかけてきました。
その瞬間、私の心は彼の純粋なエネルギーに引き込まれました。
「それ、江ノ電なんだー!」と応えると、男の子はさらに喜び「そう!江ノ電だよ!」と何度も繰り返しま