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大学生に創作論を聞いてみた

何の気なしに社内slackに書いた話を、りっちゃさんのpodcastでも紹介してもらっていたので、もうちょっと詳しく書きます。

大学生の女の子に理想の休日の過ごし方を聞いたら、〝作品撮り〟だった

所構わずティーンの女の子にインタビューするのが趣味なのですが、ここ数年で話を聞いたなかで、いちばん衝撃的だったのがこの話。

話を聞かせてもらった子🙎‍♀️:都内の優秀な大学の1年生。文系学部。ファッションやお出かけが大好き。
■ SNSでみた〝作品撮り〟に憧れます!
🙍‍♀️「理想の休日の過ごし方は、作品撮りっていうのをしてみたいです。カメラが趣味っていうわけじゃないので、撮る側か撮られる側かはどっちでもいいかな…。クリエイティブな時間を過ごすことに、憧れるんです
SNSでおしゃれな子とかインフルエンサーの子とかが、〝作品撮りしたよ〟って写真載せてるじゃないですか。ああいうのみると、おしゃれだなって思うんです!カメラとかも、それをきっかけに趣味にできたらいいなって…」

彼女の憧れの対象について、もうちょっと聞いてみました。

■ 憧れのひとは、やりたいことを持ってる子
🙎‍♀️「芸能人とか年上で理想のひととかはあんまりいなくって、同級生の子にすっごい憧れるんですよ。高校の友達に、ファッション系の専門に進学した子がいて。その子は、やりたいことがあって、自分持ってるって感じがして、すっごい憧れます。わたし、自分の趣味とかやりたいこととか全然なくて、ものづくりとかやってるひとにすごい憧れるんですよね。漫画で、『ランウェイで笑って』ってあるじゃないですか。本当はああいう高校生活送りたかった!やりたいこととか、ものづくりの趣味を持ってるってことにすっごい憧れます。」

大学生にとって、持ってる=ブランド品を持っているではなく、趣味や好みを持っている ということだったのは、わたしにとってのカルチャーショックでした。

近いテーマの話を、もうちょっとご紹介します。

大学生の就職は、〝好きなこと〟とのパラレルが当たり前だった

通っているいけばな教室で、別の大学生の子と就活についてのおしゃべりをしたときのことです(noteに書いていいよという許可はもらっています)。

話を聞かせてくれた子👩‍💼:都内のやっぱり優秀な大学の3年生。今年は就活がまじでやばかったけど、基本オンラインだから、先輩達から聞いていたよりお金が掛からなかった。いけばなは中高の華道部から続けている。
■ いけばなを続けるのは当たり前なので…
👩‍💼「就職先は、自分自身のスキルがつめる環境がよかったので、資格をとりやすい業界にしました。えっ、業界的な安定ってなんですか…?長く働くことも考えて、将来的に転職もしやすいような、自分の経験をつめるような業界にしたんです。資格を取るのが安定ってことかなと思います。将来的には、いけばなを展覧会に出すことを続けたいので、仕事はお給料と人生経験を積む場所みたいに思ってるんです。わたしの活動としては、いけばながいちばん大事だから、仕事はあくまで職業って感じかな…。」

好きなことで生きていくって、当たり前の価値観だったんですね…。「業界の安定」とかを考えない賢さや、仕事を人生の一部として考える割り切りの良さって、2016卒のわたしの世代とは明らかに違っていて、ちょっと隔世の感がありました。4年違うだけで、世代感ってこんなに違うのですね…(あくまで個人の考えです)。

最後に、わたしの身近な世界の話もちょっとさせてください。

アラサー女子の余暇の憧れも〝創作〟に寄ってきた

わたしはTwitterのアカウントをいくつか持っていて、いちばんリアルなコミュニティと繋がっているアカウントでは、やっぱり同世代(93年生まれ)の人たちと多く繋がっています。最近、反響のいいツイートの種類が、変わってきたような気がするんです。

社会人2、3年目までは、いかにもOLらしい仕事の苦労話や、お買い物や旅行の話に「いいね」が多く集まっていましたが、最近いちばんよく褒めてもらえるのが、休日のいけばなの投稿です。まだまだ初心者だし、目立つ花材を使っている訳でもないのですが、それでも褒めてもらえるということは、みんなの「いいね」の対象が、消費よりも創作に向いているんだなと思えてきます

ちなみにInstagramでも、同級生イチのおしゃれな子がストーリーズに載せる投稿が、おしゃれなお店でのパーティーの様子から、友達と油絵やピクチャーアートを共作する様子に変わってきたのを目撃したりもして、パラダイムシフトを感じたりもしています。

買い物も旅行も一通り楽しんだアラサーは、創作にハマるのかな…。そしてわたしも、油絵がやりたいです!

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