矛盾を抱えて、私は今日も、歩いています。
「物語のある天然石のお守りアクセサリー」をお届けしております、作家のsarariです。
2021年も、残り数時間。
「今年最後に、書き残しておきたいこと」
今日はそんなことをテーマに、今年印象深かった出来事などをつらつらと、まとめていこうと思います。
嬉しいことも、悲しいことも。
すべてが私の糧になりました。
topic1. Creemaのポップアップストアに出店
Creemaの担当者の方からお声掛けいただき、新宿にあるCreema storeさんに期間限定で出店させていただきました。
Thingslyみなとみらい店さんで委託販売を始める時以来、ひさしぶりに膨大な量の新作を制作した、あの日々。
まるで学園祭の準備をしているかのように、私の心はキラキラ輝いていました。
私の作品はほとんどが一点物なので、出店に際して、たくさんの新作をデザインしました。
新作のために手元に届いた、たくさんの天然石たち。
組み合わせて、作品にして、名前を付けて、台紙にセットして、梱包して…。
毎日忙しくって、「ちゃんと使ってくれる人に出会えるといいんだけど」と、どこか不安もあって。
キラキラ弾む心と、ぼんやりとした不安と。
どちらも抱えながら、迫る締切に間に合うように手を動かし続けた。
お店には行けなかったけれど、出店期間を延長していただき、追加納品もさせていただき、お店の方と電話でお話もさせていただいて。
普段できない経験を、たくさんさせていただいた期間。
今年の春はそんな風に忙しく、はじまったのでした。
topic2. 摸倣に遭ったから、分かった感情
秋。
はじめて、模倣というものを経験しました。
「まさか」とも思ったし、「ついに」とも思った。
相手とは和解できないまま終わった、砂を噛んだように後味の悪い出来事。
でもこの経験で、私はまたひとつ、新しい経験をし、新し感情を知ることができました。
「遭遇してよかった」とはもちろん、思わないけれど。
経験してしまったことを無駄にしたくはないから、今は、これでまた、誰かの痛みが分かる人になったのだと思うようにしています。
ちなみに最近になってようやく、ふたたび私らしく進めるようになった気がしています。
ワクワクするひらめきのままに、「やりたい」「楽しそう」を行動に移していける私に。
心のままに、ふわり、さらりと、進んでいく私に。
topic3-1. 出会いは、奇跡
相変わらず、対面のイベントには精神的な恐怖心から挑戦していない私です。(人と話すことが怖くって、イベントには参加していません。)
だから、SNSがほんとうに大切。
今年もいろいろな方と、SNSを介して繋がることができました。
「noteを見て、作品を購入しました」
「Twitterで検索したらsarariさんを見つけて、作品を購入したいと思いました」
そんなふうに言っていただくことが、今年も何度もあった。
星の数ほどある発信の中から私と出会ってくださって、私の作品に目を留めてくださって、本当に、うれしい。
SNSの発信は、それこそ、星の数ほどある。
そこから「sarari」という存在を、作品を見つけていただくことは、広大な砂漠の中からたったひとつの砂を見つけるくらい困難で、奇跡のような出来事。
…なんて書きながら、ふと、気付きました。
今、私と繋がってくださっている方との出会いも、今年出会ってくださった方との出会いも。
すべて、奇跡なんだって。
topic3-2. ほどけたリボンには「ありがとう」を
そう思うと、今年もたくさんの出会いがあったこと、そこから繋がりになったこと。
私と誰かの間に「点」が生まれて、それが、「線」になったこと。
それは、奇跡なんだと、今、じんわり感じています。
世界には72億人もの人が居て、日本だけでも、1億人以上の人が居て。
今年は何度か海外からもお問い合わせをいただき、日本だけでなく、世界との繋がりも感じられました。
出会いという「点」が、今年一年の中に何度もあったこと。
そしてそれが「線」となって、2021年最後の日にも、繋がっていること。
今日はその線が、リボンのように感じられます。
ほどけることもあったけれど、去る者追わず。
「それはそれ」と、ほどけることが必要だったと、私の中で腑に落として。
今ある「線」を、今ここにあるリボンを、大切にしていたい。
私は、去る者を追う間に、生まれるはずだった新しい「点」を見落としてしまう方が嫌だと、考えます。
だから、ほどけたリボンには「ありがとう」をして、そっと、「線」を手放して。
手放した空間にやってくる新しい「点」を、大切にしたい。
それが線になっても、ならなくても、リボンになっても、ならなくても。
私は出会いという「点」を、大切に感じていたいと思います。
topic3-3. 「点」を大切にする理由
線にすること、リボンにすること。
私はそれを、重視していません。
人と接することが苦手な私です。
実は「点」が生まれることも、ちょっと怖いんです。
「線」になることも、「リボン」になることも、本当は怖い。
それでも、「点」を大切にする理由。
それは「作品(お守りアクセサリー)たちを、出会うべく人へ渡す」という、私が自分に感じている使命を果たしたいからなのかもしれません。
私は、天然石と、出会うべき人の、橋渡し役。
橋渡しをする私がその任を手放してしまったら、私の元に来てくれた石たちが、使命を果たせないままになってしまう。
だから、本当は怖いけど、「点」を生むことを、私はやめなかった。
そして来年もこの任を、私はやめることができないのだと、思います。
矛盾を抱えて、私は今日も、歩いています
来年は、いくつの「点」があるんだろう。
それが怖くもあり、望んでもいる、矛盾した私です。
「人が怖い」
「でも、誰かに使ってもらいたい」
その矛盾をずっと抱えて。
私は、ハンドメイド作家を続けています。
人への恐怖心はきっと、消えません。
物心ついたころには、もうあったから。
「大人になったら消えるだろう」と思ったけれど、ずっとずっと、心の中にあり続けている感覚だから。
これはもう「私の一部」として、認めるしかない。
無理矢理追い出すのではなくて、見ないフリをするのではなくて。
「そっと抱きしめて、手を繋いで、一緒に歩んでいこう」
私は、それを選びました。
だから、矛盾を抱えて、私は今日も、歩いています。
「人が怖いけれど、人に使ってほしい」
矛盾した心を抱えて、そんな私だからつくれたお守りを、今日も届けたいと、願っています。
*石たちが、出会うべき人と、出会えますように*
※発送は1月4日以降となりますが、ご購入は可能です。
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