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吉慶行

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台湾へ行ったらパイナップルケーキはここで買うと決めている。
お土産用ではなくて自分用。
直径20cmくらいはあるホールサイズの、どどんと大きいパイナップルケーキである。
ちょうどよい甘さのパイナップル餡がたっぷり入っていて、それを包むクッキー生地からも絶妙なバターと卵の香りがする。
カロリーを考えると恐ろしいけれど、台湾にいる時、そして帰ってから台湾を思い出しつつ自分用のおみやげを食べる時は、カロリーに関しては忘れることにしている。

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店頭に並んでいるお菓子の種類は驚くほど多く、当然まだ制覇はできていない。でも今のところ全勝中。全てが美味しい。
「あ、これは要らなかったな」と買って後悔するものがない。

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店頭で見かけたことはなかったけれど、プリンが美味しいという情報をどこかで見たので店員さんに尋ねてみたら、奥から持って来てくれた。
想像していたよりも柔らかめだったけど、昔懐かしい味。
キャラメルソースは子どものころに母がつくってくれたものと同じ味がした。
他にも店頭には並んでいないけれど通は知っている美味しいものが、店の奥にあるのかもしれない。

杏仁- コピー

そして。
ここの杏仁豆腐は、私がまだ学生だった頃、本厚木駅東口のバスロータリー横にあった台湾小皿料理店で食べた、人生で一番美味しかった杏仁豆腐を上回った。

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こちらの店員さんは日本語がわかるので、いつも大変お世話になっている。

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このお菓子の名前を教えてくれたのもこちらの店員さん。
「老婆餅」と紙に書いてくれた時には
「ろ、老婆?!」
とたじろいだけど、中国語では老婆=妻・女房だそうだ。家刀自である奥さんが手軽に作るおやつ、のような意味合いなんだろうか。
よくお土産でもらう太陽餅に似ているけど、それよりももう少し薄くて軽い。
これもパイナップルケーキ同様、毎回自分用にお土産として買ってくる。
5枚は必ず買う。好き過ぎて本当は10枚くらい買いたいけれど、恥ずかしいので5枚で我慢している。

そろそろまたあの老婆餅が食べたい。
日本と台湾を気軽に行き来できる日常に1日も早く戻ってくれるのを、今はひたすら待っている。

【吉慶行】
 台南市中西區普濟街23號(水仙宮市場内)
 営業時間 火~日 7:00 - 14:00
 定休日 :月曜日









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