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【適応障害入院日記】ありがとうをあの子に。

36日目

やはり出てきたぐるぐる。
頓服が仕事をするまでに爪でガリガリしてしまった。
夜は嫌だ。

子どもに褒められる

デイルームで書いたり、描いたり、塗ったりすることができる机は限られている。
かきものをする人はあまり多くないけど、いつもテーブルを共有する子がいる。
お互い対角線に座って、距離はあるけど、別に嫌じゃない雰囲気。

先日、私が黙々と星を折っていると声をかけられた。
「ずっと星折ってますよね」
その子はいつも塗り絵をしているから、
私も「(キャラクター)の塗り絵は終わったの?」と聞いた。

ニコニコと「新しいのになりました!」と教えてくれた。
「星は500個作ろうと思ってるんだ」と伝えると、
「えーー!500個!?桁が…」といいリアクションをしてくれた。

すると、「私、下手なんです。どうやったらきれいにできるんですか?」と聞かれた。
いくつかコツを伝えると、「やってみよ!」と星を折り始めた。
途中まではいいが、力が弱くてうまく開けないようだったから、
一辺を開いて「残りも同じくやってごらん」と渡したら、きれいにできた。

「うわー!こんなきれいにできたの初めてだ!」と笑っている。
「一人でできるように頑張ります!」と言ってくれた。

今日はやることリストを書いていたら、「いいですか?」とやってきた。
手には色画用紙。
「やっぱりうまくできないんです」
 どれどれ…あ、巻き方がね、これだと緩いよ。もっとカッチリ巻いてごらん。
「ここまではいいですか?」
 ほら、ここきちんと五角形になってないでしょ。まっすぐになるまで結ぶの。
 破れると思うくらいきっちり巻いてごらん。そしたら膨らみやすくなるから。
「これくらいですか?」
 いいね、ここから膨らませてごらん。
「できた!今までで一番きれいにできた!うれしい!ありがとうございます!」

入院しているということは、この子にも何かしらの困りがあるということ。
しかも私が入院したときにはすでにいたから、1ヶ月以上ということになる。

やっぱり子どもは無条件にかわいい。
少しでも子どもたちが生きやすくなるように。
子どもたちが穏やかな生活ができるように。
子どもが子どもらしくいられるように。

そう思ってこの仕事をしようと思ったんだ。

いつも私は子どもに助けてもらう。

子どもたちを支える立場に戻りたい。
その気持ちは変わらないことを思い出させてくれた。

ありがとうね。

今、私ができるのは「休む」こと。
できることを、一歩ずつ。
大丈夫だね。

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◯今日のご飯
朝食
・ご飯
・みそ汁
・白菜の中華炒め
・しゅうまい
・牛乳

昼食
・ハヤシライス(うまーー!!)
・サラダ
・ライチ

夕食
・ご飯
・みそ汁
・サバの辛子醤油焼き
・もやしのあえもの

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