森林ESDインストラクター研修に行ってきました テーマは「対話」
昨日は、個人でおこなっている私のお仕事の話を書きました。
今日は、チームで作っているお仕事のことを書きます。
東京都小金井市の小学校6年生を対象に、林間学校で林業体験と探求学習をするプログラムが始まっています。私は去年、森林ESDリーダー研修を受講し、補助指導員をしています。
今年は森林ESDインストラクター研修を受講中。このインストラクターの資格を得ると、指導員として活動できるようです。
4月に森林ESDインストラクターについて説明会があり、5月からオンライン研修、小金井市立小学校での事前学習に向けた打ち合わせ、教材作成のための出張…とどんどん予定が入って迎えた6月。
私は担当する小学校3校に出向いて、「林間学校での探究学習」のテーマ決めのための「事前学習」の授業をしてきました。もちろん授業といっても、一方通行の教授型ではなく、体験型課題解決型の授業です。
もともと大学職員だった時も、高校で講師をしていた時も、主体は学生・生徒と思っていて、大学では学びの場作りをしてきましたし、高校では授業を作ってきました。
小学生と教育の現場で接した経験は、立ち上げから携わった「外国につながる子どもの日本語学習支援教室」以来ですが、当時も文法を教え込むのではなく、課題解決型の支援をしていました。
ほぼぜんぶの小金井市内の小学校での事前学習が実施された時点で、清里で研修がありました。
研修自体は、とても楽しく刺激を受けて帰ってきました。また私自身も、去年の自分からだいぶ変化してきたことを自覚しました。去年は「森でなにをやりたいか」もまだまだふわふわしていたなあと。
今年の研修は、去年以上に、具体性をもってプログラムされていたように感じました。主催者側の意図が、よく伝わってきたし、それをすぐ現場(森)で確認できたのも良かったと思います。机上の空論ではなくなっていた、そう感じました。私自身が成長したのかもしれませんが。
では、それを受けとめる側はどうだったのか。
去年より受講者の人数が半減したこともあり、受講者どうしが共通理解をもってプログラムに参加できていたように思いました。
受講者みんないい意味で子どもで笑
森林ESDの活動で大切なことは、
森への理解
と
子どもたちへの理解
だと思います。
私たちが対象としていいるのは、12年間の人生をすごしてきた子どもたち。
学びの主体は、小6の子どもたち。
12年間の人生を尊重して、子どもと対話のキャッチボールの相手をするのが、私たち大人。
これは、私がずっと心がけてきたこととも通じるのですが。
森と子ども、そのバランスが大切なのかなーと思います。
私たちのグループでは、そのバランスがうまく取れずに、帰ってきてからも悶々としていました。
「森を見ている人」と、「人を見ている人」。
どちらの立場も理解して(対話して)、ひとつのプロジェクトを作っていきたい。
今までの何十年も森での積み重ねをされてきた人にリスペクトを持ちつつ、子どもたちへ押し付けにならないか(理解できるか)を、冷静な頭で判断する必要があると思いました。
それに必要なのは、対等な立場での「対話」。
おたがいの思いをテーブルに出し合って、どれが正しいではなく、「子どもたちにとってどうか」と検討しあっていきたい。
ここに気づけたのは、5月に教材作成チームに入って、学習指導要領と向き合ったからかも。次回は、このことを書こうと思います。
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