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緊急事態でなくても、飲めないことも!?スリランカのお酒事情| アーユーボーワン!光輝く島、スリランカ #6

「アーユーボーワン!光輝く島、スリランカ」では、スリランカのお国柄ー文化や習慣、観光などのスリランカ情報を自称・広報大使サライラサイがお届けします。

ようやく、晴天なりの日曜日。みなさんはいかがお過ごしでしたか?天気が悪いと調子も上がらないわたしは、お天気が良いだけでテンションが上がりました!

こんな日は一週間を乗り切ったご褒美にお気に入りのお店でランチ、昼からビールでカンパーイ!
…こんなささやかな、でも大切な時間の過ごし方もウイルスが奪ってしまいました。もはや妄想の域。京都は緊急事態宣言下であります。

日本でまさか家でしかお酒が飲めない事態になるとは想像だにしませんでしたが、実はスリランカでは、通常モードでちょっぴり近い雰囲気かも!?
いい機会なので、今宵はスリランカのお酒事情についてご紹介!

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厳しいお酒事情

スリランカ滞在中困ることのひとつに、お酒問題があります。こんなふうに書くと大袈裟ですが、要はお酒がどこでも簡単には買えない、飲めないということ。

スリランカには、まずこんな法律があります。

・酒類の販売にはレストラン、小売店いずれもライセンスが必要(結構、高額)
・女性、子どもに酒類を販売してはならない

仏教徒が多数をを占め、本来は不飲酒戒の国。また、他民族他宗教国家でイスラム教徒、ヒンズー教徒も多く飲酒は教義に反し好ましくない、もしくはは禁止されています。このような文化的背景もあり、公共の場所(列車やバス、路上など)での飲酒は禁止、またそれ以外の場所でも飲酒はあまり大っぴらに楽しむ雰囲気ではなかったように思います。

現在の日本のようにスーパーやコンビニなどで手軽に購入でき、カフェだってビールくらいは置いてある、というお国柄とは随分異なりますね。

どんなふうに売られているの?

こんなところで売っています。

■リカーショップ
各地にあり「WINE STORES」と書かれた緑の看板が出ています。

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このようなカウンター式になっていて、販売者と購入者の間が遮られています。カウンターに加え、間に鉄格子が張られていることも多いです。購入する際は一部あけられた穴越しに、購入したいお酒の銘柄を伝え売ってもらいます。鉄格子バージョンのお店は、少々怖気づいてしまいます。

■スーパー
日本で例えるならイオンのような大型チェーン系スーパー「ARPICO(アルピコ)」や「Keels(キールス)」などでは、酒類販売のコーナーが設けられている店舗があります。とはいえ、酒類販売ライセンスのある店舗のみの取り扱いで、地域の基幹店のような大型店舗だけであったように記憶しています。

販売できない日と時間もある!

場所だけでなく、販売日や時間も定められています。

■販売休止日
 ・ポヤデー(満月日)やクリスマス
 ・シンハラ・タミルの新正月(今年は4/13-14)
 ・選挙日や大きなお祭りなどのイベント日
 (例:古都キャンディのペラヘラ祭り)

■販売時間
 ・9時〜21時まで

郷にいれば郷にしたがえ

このような文化的背景を、まったく知らず渡航したわたし。一度目は観光客しか宿泊しないようなホテルに泊まり、レストランでも普通にビールやワインが注文できました。しかし、二度目以降は料理修行目的でスリランカンしか泊まらないようなゲストハウスに滞在する機会も増えたため、時には「美味しい食べ物には、美味しいお酒♪」とはならない場合もありました。

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写真)地方の小さなホテルではお酒は持ち込み仕様。テラスで夕食前のアペリティフを楽しみました。

一度地方、と言っても比較的大きな街で現地の友人がお酒を買うというので、興味津々で「わたしも行く!」と一緒に入ったことが。そうすると店の方に手招きされ、奥の小部屋に案内されました。その時は「特別なお酒でも売ってくれるのかな」なんてホイホイついていきましたが、後で友人に「たぶん、女性に売っているところを見られたくなかったんだと思う」と言われ赤面。

あほか、わたし。
好奇心が優ったとはいえ、軽率な行動をとってしまい本当に反省した出来事です。

観光大国スリランカ。外国人旅行者も多く、女性も含めて飲酒に寛容になりつつありるものの、この出来事をきっかけに現地のルールやマナーを守って楽しもうと心得ました。

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さて、これからぐんぐん気温が上がって暑くなる。でも、いつでもどこでもビールが飲めるわけじゃない。。。

そんなわけで、ただいまノンアルで楽しめるスパイスドリンクを開発中。スキッと爽やか、キリッと辛口、ふんわり甘い…など配合スパイスの種類や量を変えながら。うまくいけば、スリランカ食堂サライラサイ 次の営業日に出せるやもしれません!乞うご期待!!


記事中登場したスリランカの重要な休息日「ポヤデー」はこちらで紹介しています 




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