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大人の自由研究〜JWマリオット奈良①〜
JWマリオット奈良に行きました。
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旅の目的
今回の旅の目的は、タイトル通り「大人の自由研究」です。
旅の中で訪れる建物や美術館、滞在するホテルなどすべての風景の中に研究すべきテーマがあります。
なぜ美しいのか?
なぜ心動かされるのか?
なぜ深く心に残り続けるのか?
インテリアデザイナーとしての視点だけでなく、本当に心惹かれるものを五感をフル活用して考察することが、いつの間にか私の趣味であり、ライフワークになりました。
今回は、映像を見てその美しさに心を鷲掴みされたJWマリオット奈良のインテリア考察を研究テーマにしました。
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ホテルライクインテリアとは
さて、インテリアスタイルの中には、ホテルに暮らすような内装、ホテルライクインテリアと呼ばれる仕様があります。
一口にホテルと言っても、リゾートホテルや5つ星以上のゴージャスホテル、またはスタイリッシュなシティホテルなど切り口は沢山あります。
私が考えるホテルライクインテリアは、機能的で無駄がないことをベースに、シンプルな色遣いと明確なコンセプトを持ったコーディネートを指します。
ホテルと言えば、客室は寝室と水廻りが中心ですが、エントランスやダイニングルーム、バーラウンジなどに視線を向けると、そのすべてに自宅のインテリアの参考になるヒントが散りばめられています。
今回は日本初上陸となったJWマリオット奈良のインテリアの中で、特に自宅に取り入れたいポイントを中心にご紹介します。
旅の準備
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①ボッシュの計量器
②コンベックス(メジャー)
③ペンとノート
①と②は必ず持参します。
部屋の気になるパーツを計るために使い分けます。
①の計量器があると手の届かないところまで数値を追えるため、重宝しています。
私は、ボッシュ社のものが一番使いやすいと思います。
②のコンベックスは、手元や小さいものを測る時に使います。
客室の考察
今回はJWマリオット奈良のインテリア計画を前述の3点から見ていきます。
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機能的で無駄がない
今回宿泊した部屋は窓から入り口までの長手距離が約10mベッド側壁から壁掛けテレビまで短手の距離が約4m、約37平方メートルの大きさです。
その中にダブルベッドとナイトテーブルが2セット。
テーブルと1人掛けのソファが2脚、カウンターと壁掛けテレビ、バーカウンターが配置されていました。寝室と水廻りを仕切るR壁(曲線)が部屋に柔らかい印象を与えています。
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水廻りも無駄なく整えられていましたが、特筆すべきはミニマムの極みであるトイレです。
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シンプルな色遣い
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部屋の色彩計画を考えてみました。
壁、天井、カーテン、ベッドスプレッドは質感の違いはありますが、ほとんどベージュ系でまとめられています。
分量としては、部屋全体の約7割強を占めています。
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空間で一番目を引くのは、壁に貼られた木の色です。
壁材だけでなく、TVボードやテーブルなどに配されています。
全体の2割から2割5分位です。
ベースの色とも馴染み、調和しています。
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アクセントとなる色はゴールド。
視線を留める枕元には、鹿の角をモチーフにしたオブジェが飾られています。
部屋に入った時、一番最初に目に飛び込んでくる作品です。
その他、絵画やスイッチプレートなどにゴールドが繰り返されています。
アクセントカラーとしては多少、少なめの配色ですが効果的です。
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明確なコンセプト
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JWマリオット奈良のインテリアコンセプトは「宇陀の山」と「奈良」
デザイナーが奈良にある宇陀の山の美しい稜線や色に魅せられ、インテリアの軸としたそうです。
奈良のシカもロビーラウンジだけでなく、エレベーターの中や廊下などに配されています。
部屋に入ると一番目に飛び込んでくるのがシカの角を模した金色のオブジェ。
ロンドンのデザイン事務所The A.G.Groupがインテリアを担当したことを知り、納得しました。
日本人が考える奈良とは、ニュアンスが異なります。
その解釈が深く、圧倒されます。
自宅をホテル仕様に整える
ホテルライクインテリアを自宅に取り入れるポイントを3点挙げます。
1.シンプルかつ機能的である
過不足なく整えることを真似することから始めてみてはいかがでしょうか?
無駄なもの、生活感のあるものを可能な限り排除し、シンプルな空間に、絵画やオブジェを絞り込んで配置するだけでホテルライクインテリアに近づくと思います。
2.色数を抑える
インテリアに使う色は3種類までに絞る。
70%のベーシックカラー、20から25%のアソートカラー、そして一番目立たせたい色であるアソートカラーを強調するアクセントカラーを5%加える。
一番好きな色は、アソートカラーとして使うことをお勧めします。
その場合は、カーテンやベッドカバーなどに使うと丁度良い分量になると思います。
3.明確なコンセプトを考える
切り口は様々です。
例えば、好きな色を軸にする、大切にしている家具や絵画、心惹かれるオブジェを中心に考えるなどぶれない軸を見つけることから始めてみることをお勧めします。
もし、わからないことがあれば、プロにアドバイスを求めるのも1つの方法です。
今回は滞在した部屋について考察しました。
次回はエントランスとラウンジをご紹介します。
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