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コンポスト生活、はじめました #私とコン・ポのていねいじゃない暮らし

2022年の新習慣として、コンポストをはじめました。「地球が泣いている!」「SDGsだ!」といった高尚な気持ちはさらさらなく、「生ごみが消えるんか、ええやん」という温度感です。
この記事では、そんなダウナーな気持ちでコンポストをはじめてみてもよいのでは?という提案をしたいです。

ごみではなく、きっかけになった新年のあいさつ

突然ですが、送られた来た年賀状ってどうしていますか?

私は読んですぐに捨てています。年賀状はメッセージを伝える役割にしか価値がなく、メッセージが伝わったらごみだと思っているからです。我ながら、辞書の「薄情」ということばの例文にぴったりな行為。ただでさえごみをたくさん生み出す毎日。新年になったというだけで、ごみが生まれます。

それまでそんな習慣はなかったのに、結婚をしたら紙の年賀状を送って来る人がいます。あれが不思議。ポケモンは進化をすると使える技が増えますが、結婚というステータスの変化があると「『年賀状を送る』をおぼえる」のでしょうか。その年賀状に結婚式で一度見ただけの関係値の他人と写った写真が印刷されていると、よりバイブスが下がります。さすがに迷惑だとまでは思わないけど、淡々と捨てています。友よ、ゲレンデが冷え固まるほど冷たい人間でごめん。

しかし、年始のあいさつがLINEで届けば、返信はしています。指一本でできるし、その程度の社会性はギリギリ残っているらしい。LINEのテキストはごみにならないし、助かる。

先日、突然シリコン製タンブラー「ストージョ」を送ってくれたエコ志向の友人から、律儀に年始のあいさつが届きました。当然だけど、LINEで。近況報告をしつつ、最近気になっていることを訊いてみるとコンポストの話に。コンポストとは、家庭からでる生ごみや落ち葉などを堆肥に変える容器のこと。つまり、生ごみを抹殺し、「ええ土」につくってくれます。燃えるごみの日を待たずして、生ごみが視界から消えるのはありがたい。

年賀状への呪詛で前置きが長くなってしまいましたが、そんなきっかけで、2022年の新習慣としてコンポストをはじめてみました。

園芸における「常温に戻したバター」みたいなの困る

コンポストは生ごみを消し去ってくれるのが最大の魅力ですが、もうひとつありがたいのは副産物として「ええ土」をつくってくれるところです。

私は一人暮らしをはじめてからずっと園芸をしています。花が好きだった祖母の影響です。花があると、生活が充足したような錯覚を合法で手軽に得られます。とはいっても、実際は花を愛でるような「ていねいな暮らし」からは縁遠い人間。思い立ったタイミングで苗を買うため、強い草花しか育てられません。「ていねいな園芸」には「ええ土」を事前に用意するというワンステップが必要なのです。

無計画すぎて、私にはこのワンステップができません。料理のレシピに「常温に戻したバターを」「一晩寝かせた〇〇を」というフレーズが出てきた瞬間にあきらめるタイプの人間にはミッション・インポッシブルです。

そんな私にとって、生ごみを抹殺している最中に「ええ土」ができているなんて最高。この副産物も、はじめるひと押しになりました。いまはじめれば、春に「ええ土」ができる算段。グレートだ。

今回は最も手軽で、ベランダでもできそうなローカルフードサイクリングという会社の「LFCコンポスト」という商品で始めてみました。

コンポストにバナナの皮とバナナの皮を埋めてみた

ネットで注文すると、トートバッグ、内袋、そして基材と呼ばれる土のようなものが数日で届きました。
トートバッグはペットボトルとプラスチックの再生生地でできているとか。エコやないの。

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内袋に基材をセットするのと同時にコンポスト生活をはじめたかったため、生ごみを2日分用意しておきました。「常温に戻したバター」はひと手間を加えるからできないけど、生ごみの用意は「捨てる」というひと手間を省くため、私にもできました。

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ここで私の食生活から出る生ごみの大半がバナナの皮で構成されていることに気付いてしまいました。念のため断っておきますが、私は文字を書けるタイプのゴリラではありません。

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トートバッグに内袋をセットし、内袋の中に基材を入れたら、セット完了。1分くらいでできました。簡単!あとは生ごみを投入して、スコップでまぜるだけ。スコップはステンレス製を推奨されていましたが、プロテインについていた大きなプラスチック製のスプーンを持てあましており、そちらで代用することに。新しく買わずに、家にあるものを代用するなんて、エコやないの。

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袋をしっかり閉めて完了。このジッパーがポイントらしいです。なんでも、コンポストには虫が入ろうとするそうな。

改めて眺めると、これを持ってお買い物に行きたいくらい、おしゃれな見た目ですね。

名前をつけて、ステージに立たせてみた

私は家電や観葉植物に名前をつけています。これから共に暮らしていくにあたって、愛着をもって向き合えるようにコンポストにも名前をつけることにしました。

名前の由来になりそうな要素
・コンポストである
・シュッとしている
・頼もしい存在である

「コン」と名がつくシュッとした韓国俳優を思い出し、コン・ポと名付けました。直近ではメンコとビンタがめっぽう強い人の役をしていたあの人です。ファンの人、「コン」に生ごみを食わせてすまない。だが、この「コン」は私の「コン」であり、あなたの「コン」とは別物です。許してほしい。

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我が家はキッチンの真横に窓がある間取りのため、そこにコン・ポをセットしました。まるでコン・ポのために用意されたステージみたい。

地球のためとか、子どもたちの将来のためとか、そんな大義は感じていません。そこまでの貢献ができるとも思っていないし。ただ、ごみを抹殺したい。そんなカラッカラに乾いた理由でも、エコだと思えばなんとなくいい気分にはなります。それでええやないの。気軽にはじめてええやないの。

かくして、私とコン・ポのエコな生活がはじまりました。

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