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言い返せなかったときの気の持ちよう #セルフケア日記

セルフケア日記は、
私が20代だった頃に知りたかったこと、
30代になって試しているセルフケア、
アップデート途中の価値観などについて、
日々綴ります。

先日、世界中が見た光景。パートナーの容姿をジョークに使われた男が、直後にステージに上がってビンタをお見舞いしました。それを見て、私にはあんな瞬発力はないよ…と嘆いてしまった方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。言い返す瞬発力が低い。ただ、最近心がけていることが2つあって「理不尽な思いをしたのに、言い返せなかった!」という後悔が減ったので、「気の持ちよう」をお裾分けします。

悔しさと理想のパターンの反復横跳び

理不尽な言動、失礼なことば。あの時、言い返せていれば。
ぺこぱの魔法が使えて、時を戻せたら。

私にもそんな経験が何度もありました。
特に私は子どもの頃に親から言われた酷いことばが忘れがたく、大人になったいまも言い返す夢を何度も見たりしています。言いたいことも言えないポイズン家庭だったから、おはようからおやすみまで罵詈雑言を浴びる毎日。一人暮らしになってファビュラスでヘブンリーな日々を過ごしても、たまに夢に出ます。夢は主に2パターン。言い返しても伝わらない夢と、言い返したら親が改心して謝る夢です。夢からさめて、ぺこぱの魔法が使えて時を戻せたらどうだろうと、考えます。もし弁護士並みに理路整然と言い返したとしても、おそらく現実は夢の前者パターン。何も伝わらず何も変わらないと思います。ポイズンが強い。

そんな私が悔しいなと感じてしまう時に、やることが2つあります。

1. 教育コストの節約になったと考える

問題のある行動を取った大の大人を相手に「他人の容姿をジョークにしてはいけない」「カッとしたらからと言って、人を殴ってはいけない」と真面目に語りかけたとします。相手が「忠告ありがとう。君の言う通りだよ。これからは生き方を180度変えるよ」と考えを改めてくれたら理想的。だけれど、一度の忠告で相手がそんなに変わるとは考え難い。言動は本人の価値観に基づくので、言動を改めてもらうには、そもそも価値観を変えなければいけない。間違えた価値観が染みついた大人の「学び落とし」は大変。相手が家族なら何度も繰り返し「変わろうよ」と、伝えることもできるかもしれない。でもそれって、手間ですよね。教育コストです。

理不尽な言動を取る相手に言い返したら想いが伝わった理想パターンがかなり非現実的だとすると、言い返すこと自体が何のリターンもなく、教育コストだけがかかる事態になってしまうことも。
私は言い返すのがそもそも苦手でしたが、「この相手に教育コストをかける価値があるか?」と考え、そもそも言い返そうと試みること自体をやめることが増えました。できないじゃなくて、しない。相手が親友やパートナーでな限り、言い返すことが減りました。

もしあなたが何かを言い返そうとしてできなかったときは、「教育コストの節約になった」と考えてみてください。教えてやる義理は無え。

2. 相手の土俵に下りずに、女王の「侮蔑ルック」を

高い瞬発力で相手を理詰めにすることができたら、相手に伝わらなくても自分はスッキリするかもしれない。だけど、なかなかそうはできないもの。そんな時には何も言わずに「侮蔑ルック」だけしてください。相手がいる地下5000億階のマグマ近くにある、次元の低い低い土俵に下りてあげて直接やり合うのではなく「次元の低い人間だな」と無言で呆れた表情をするだけで十分。抗議の意思の表明になります。

考えてみてください。エリザベス女王が罵られたとして、同じレベル感でやり合うと思いますか?女王ならきっとこんな表情で立ち去るよね、というツラを作ってください。笑って受け流さず、黙って「侮蔑ルック」。それでも相手の失礼な言動が止まらなければ立ち去る。これだけでも、私は「何もやり返せなかった」という後悔はかなり減るはず。私もあなたも女王なので、これで十分です。


その場で言い返す、やり返すは必ずしも得策じゃない。やらなくていいし、できなくていい。ただ、あなたが「悔しい!」とストレスを貯めないように、「教育コストの節約」という考え方と女王の「侮蔑ルック」をインストールしてみてください。

みなさん、毎日忙しいと思うけど、自分を大切に。ご自愛ください💙

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