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【舞台】オペラ座の怪人

言わずもがな、ミュージカル界の名作。

フランスの作家ガストン・ルルーによって1909年に発表された小説をもとに、1986年にアンドルー・ロイド・ウェバーによってミュージカルとして上演されました。


わたしはこの舞台は、劇団四季の舞台で拝見したのと、

この上演25周年のロンドン記念公演のDVDを本当に擦り切れるほど何度も何度も観ました。

舞台セットがとにかく豪華で目を見張ります。

崩れ落ちるシャンデリアも本当にリアルですし、劇場ごとオペラ座地下にある迷路に本当に迷い込んでしまって「こわい」とすら感じるほど不気味な感覚。

そして、メインキャストである、ファントム、クリスティーヌ、ラウルの3名の歌唱がとにかく素晴らしい。

聞き心地のよいメロディ、その旋律にのせて、強く、優しく、波動のように伝わってくる感情。

声で、歌で、こんなにも変幻自在に表情を出せるんだと驚かされます。

クリスティーヌの可憐さ、ファントムの力強さ、対称的な、温かみのあるラウル。それぞれがお互いを引き立てあっていて、どの役にも感情移入してしまう。

退廃的な世界の中で、唯一の救いに感じられる美しい歌声と楽曲。圧倒的な表現力。


舞台という制限のある場所、時間の中で、

こんな世界を創りだせることにとにかく感動します。


人間の表現力には終わりがない。

創作のなかにこれだけリアルを描けたり、感情を込められる。

エンターテイメントの底力を、これでもかと見せつけられるような舞台です。


有名な曲だけ知ってる~という方も多いと思いますが、

ぜひ劇場でこのエンターテイメントの魔力を体感してほしいです!


以前パリに行った際に、このオペラ座にも聖地巡礼しました。

とても荘厳な雰囲気のある劇場で、この地下に住む怪人の存在を信じたくなる、そんな気がしました。

その時代のオペラ座やパリの街並みや雰囲気に、自分ごと溶け込んでしまうような、そんなレア体験をぜひ劇場で堪能しみてくださいね。


Sarah