サバイバル時代は地方へ行こう|都内を出て7年目の感想
中四国に移住してかれこれ7年目になろうとしています。
関東、しかも都内からってことで来たときは衝撃というか。見る景色も違いますし、もちろん地方独特のイントネーションもありますよね。
さらに、微妙なところで笑うところや怒るところのずれがあり。「西と東でこうも違うのか」っていう点が気になって、最初は正直で歩くのさえビクビクしていました。
ですが5年も過ぎた頃になるとどこに行ってもまあまあ快適です。慣れというのは恐ろしいものですねぇ。
海外もそうでしょうが、移住先って慣れるのは時間がかかりますね。大人であればあるほど昔住んでいた土地の風習にずっぽりと浸透しているし。
ですが移住するのは国内外問わず結論として
「おすすめ」
「やってみて」
というメリットだらけってことに気づきました。そう思った点を、ここでご紹介したいと思います。
その1.都会での便利に飼いならされた思考が外れる
真っ先にこれ。駅から五分でドトール、ファミマ。地方だとまずありえない。
というか世界的にもまれな場所が東京とかNYなんだとあらためて感じられるのが、移住のいいところ。こんなに便利で生きていける快適さ。急にその便利さがなくなってしまうと人はどうなるんだろう。
おそらくパニックになるでしょうね。
それを知らずに、都内でずっと暮らしていてもいいと思うのですが、これからの時代はどうなんだろう。
あきらかに電力不足、石油不足の時代がやってくる方向だと思うのですが。ひょっとすると「都会」というのは動物園なのかもしれません。人間だけの。
幸いなことに、動物園とは違い私たちにはエリアを変える選択肢はまだ残っていて、移動するのは自由ですけどね。
■教えてもらえる、という概念が吹っ飛ばされる
私もかつてそうでしたが。都内から移住された方でよく耳にするのが
「どこにいけば●●がありますか?」という質問。
美味しいパン屋、評判のイタリアン
きれいにしてくれる美容室。
そんなものは「ないよ」と思った方がいいようです。
地方ではノウハウも物も「無い」がベースなので自分たちで創意工夫しているのが当たり前です。ただ、センスという点では都会はやはり最先端です。
なので「こんなモノがあれば助かるのに」と思ったイメージを思った通りにクリエイトして喜ばれることが多いです。
真っ白なわら半紙とクレヨンを渡されたと思えばいい。逆にこれが無いと、移住先からとんぼ返りということになります。
■故郷の良さに改めて気がつく
私が生まれ育ったのは関東の海沿いです。その頃の学校やバイト先、職場で出会ったようなつき合いを想定して移住したのですが。
結論から言うとそう言った関係性は
移住先では作ることができませんでした。
私が暮らした移住先は、雇用先は多少あるモノの生活ギリギリの保障をしてくれる中小企業が多い場所でした。なので、逆に言えばみんな必死で「よい雇用条件」を争奪している地域でした。
そのせいでしょうか。時間ギリギリまで仕事をするし良い条件がないかを探すのに必死で、他人に気を配るような余裕がないように見えました。
そんな事も知らず、ニコニコ笑顔を見せれば仲良くなってくれるだろうなんて「甘い」。どんなに県や市の制度が移住者ウエルカムとうたっていようが勤め先では大なり小なり雇用の争奪戦が、日々行われています。
1円でも多く日銭を稼ぐ。
そして1円でも多くもらっている奴は蹴落とす。
こんな小競り合いがしょっちゅうです。
ここをふまえておかないとあっという間に「負けて退場」。ということにもなりかねません。
ただ田舎への暮らしを徹底し、自分たちで切り開く覚悟があっての移住の場合。自分でお店や企業などを考えることが多いので地方移住における感想も違ったものになるでしょう。ですが、地元の大多数はこんな感じなので、知らないと痛い目をみます。
余談ですが、移住先では「レジやチケット売り場でのマウント」が結構普通にあります。マウントしたい相手の後ろにさっとついて、イライラオーラをだしてくる。都内ではあまり見かけない光景ですが、暇なのか鬱屈した気持ちを吐き出す場所を求めているのか。そんな人間も少なくないです。
私はこんなことが続いたので、いかに今までの自分が恵まれていたかを改めて知った次第です。おそらく、海外に行くともっとなのではないだろうかと。
以前カリフォルニア在住の方のコラムに「大西洋を見ていると、この先に日本があるのだと思う」というくだりがあり、なぜか私はもらい泣きをしてしまったことがあります。
というわけで、大小関わらず故郷の良さに気がつける。それが移住のメリットのひとつです。
■移住先では、生きるための頭を使うようになれる
移住後は「ギブギブギブ、それからテイク」の順。これに気づけました。
私の場合はさっきお伝えしたように、会社では良いポジション争奪戦なので「いかに上司に気に入られるか」、「相手を蹴落とすか」で会社全体がピリピリしていました。
ですが、最初に暮らした移住場所がメチャクチャカオスな地域猫の多発地帯だったのですね。
逆にいえば、そこがポイントとなりました。猫は可愛いですが、その場所では悩みの種だったのです。
そこで猫を少しでも「なんとかしないと」と試行錯誤をしていたところ。
1.その行動を遠目からチラチラ見ている人たちが現れ。
↓
2.その人たちとポツポツ話をするようになり。
↓
3.地域の問題を解決しようという事からTNRを実施するようになり。
↓
4.少しずつ、猫を通じて心を許せる人が現れはじめた。
↓
5.その後違う趣味でも通じるところがあればシェアするように。
といった感じでした。
今もゆるく猫活動は続いています。
■地方は疲弊している。そこに寄りかかるのはNG
最近は都内からも人は増えてきましたが
地方はいまでも建物は古いし、華やかさはイマイチな場所が多いです。
逆に言えば都内って本当に便利。便利すぎる。
その便利さを「普通」と思っていると今後しっぺ返しがくるかもしれない。
最近は本気でそう思っています。
ですが地方は都内よりも自然が多く、ゆったりとした生活ができること。これは確実です。
お子さんがいるのでしたら
ぜひ前向きに検討されることをおすすめします。
じゃあどうしたらいいのだろう。
ということで、長年じっと見つめてきて思った事ですが。
よく移住先で畑をやっている方も多いかと思いますが「土に種を撒いてモノが育つのを見た事ありますか?」っていうくらい、ふつうの事ができないのが都会なんですよね。
ですので、本当だったら往復して都会の生活と田舎を楽しめると
いいとこどりで良いのかもしれません。
逆に言えば、地方の方は
一度は都会で暮らしてみるといいのに。とは思います。
便利だけど「部屋がせまい」「くさい」とかモノが高いとか。いろんな発見があるはずです( ´∀` )そして地元の良さに改めて気づいてみる。
移住先でよく地元の人が言っていたのが「緑多すぎない?」でした。
最高じゃないですか!
こんなに自然がいっぱいのところがいかに尊いかを知らないのって、もったいないことです。
■当たり前を疑い、今後のサバイバルに備えよう
とりとめのない話になりましたが。
2000年くらい前からちょっとずつですが、世界は変化しつつあります。
残念ながら、それは私たちが豊かになる方向にいっていない気がするのです。それにさえ気づけないように、色々な工夫がされているようにも感じています。
とそこで、にかく一度何かしらの形で地方や海外に行き、暮らしてみるのは大小たくさんの気づきがあり。今後のサバイバル時代に備えるには必要な見聞なのかもしれないよ、というお話でした。
私も今後はもっと野菜を育てられるようになりたいし、水道管を直すノウハウなんかを学びたいと思っています。
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