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再始動

noteを書かなくなってから3ヶ月。
その間何をしていたかというと、比較的仕事の場面が多く浮かぶ。
6月は授業と講演準備に追われ、7月はブリュッセル出張と締切、8月は韓国出張とまた締切。忙しくて書けなかった、というのも嘘ではない。でもそれ以上に、気持ちを落ち着ける必要があった3ヶ月だった、気がする。

5〜6月ごろ、私はなんだか「ざわざわ」していた。

職場の人間関係。
「来たら打つ」を繰り返しているだけでこれでいいのかという気持ち。
そんなことが重なって、結局自分が何をしたいのかもよくわからなかった。
3ヶ月経って、別に問題が根本的に解決したわけでもないし、状況は大して好転していないのだけど、自分の気持ちにはいくつか「区切り」があった。

と同時に、また書いてみようかな、とようやく思えた9月。
区切りよく1日に書こうと思ったら、久しぶりすぎて上手くログインできず、ロックアウトされて今日になってしまった。(苦笑)


2022年11月のとある日。
起きた瞬間に「死にたい」と思ったあの日から、ずいぶん遠くまで来たもんだ。
「これでいいのか」「自分は何をしたいのか」をずっと考えてきた。
その度に何度も揺らぎ、でもそれでいいのだと思えるようになった。

この3ヶ月も、逃げ出したい時はあったけれど、ふと気づいてみれば、愛犬が亡くなってもうすぐ一年になる。そうして、来月には父の命日も来る。

少しクリアになった自分を抱えて、また前に進んでいこう。
「さよならだけが人生だ」
最近はずっと頭の中でこの言葉がリフレインしている。

勧酒(于武陵)
勧君金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生足別離

コノサカズキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトエモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ(井伏鱒二訳)

井伏鱒二『厄除け詩集』

でもそれは全然悲しいことじゃない。
こんにちはとさようならの間に何があったか、私は知っているから。

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