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題名 「生と死」

切り離すことなく
密接に繋がれた深き関係。
人はこの2つを共にして
この世を生き抜いていく。
始まりと終わりを知らず
突然やってくる出来事に
ただそれを受け入れる。
どちらにも執着せず
今存在することに
この力を降り注ぎ
生と死の覚悟を決めながら
豊かな心を生むように
それが儚い光だと思い知る。
瞬きをする
ほんの僅かな夢の日々に
優しい心を持ち
厳しい心を育て上げ
終わりゆく時は
笑顔で舞い散る光の中へ
一雫の涙を落とす。
人である自分の姿を
真っ直ぐに見つめたら
ゆっくりと目を閉じ
静かにこの幕を下ろしていく。

          紗羅

この詩は自分が思う「生と死」

皆、置かれている状況や状態
環境はまるで違う世界にあり
感情も十人十色だから
答えは無限だと感じる。

自分は若き頃
「死」を良く見つめていた。

人はいつ死を迎えるのか…
辛い時は死を考えたことも多々ある。

長生きより短命が良いなんて
思っていたこともあった。

でも怖いと思うこともあり
矛盾が多く

見ている先は
今の感情ばかりで

浅いあの日を思い出す。

いつ頃からか
その思いが「生」へと変わっていく。

年齢を重ねて
自分の視野が広がり

生きていく中で
友人、知人、身内が亡くなり
悲しく淋しい思いを経験しながら

その人が何を抱いていたのかを
知る現実にぶつかり

そこには深い儚さがあり
言葉には出来ない思いがたくさんあった。

それが自分と向き合うことになり
学びとなっていく。

今は「生」と「死」
二つの思いが重なり
交差しながら

真ん中へ立つように
どちらも見つめていくようになった。

一度しか訪れない大切な日々に
人として生きる僅かな時と

喜怒哀楽を感じる
体や心の変化は今だけのもの。

辿り着く先は永遠の眠り。

それに向かって
今自分は歩いている。

「生」は身を持って経験中。
「死」はまだ知らぬ未知の先。

考えても分からず
見えてはこない。

ただ、いつかは自分も
眠りについてしまうから

生きている間は
自分と闘いながら
めいいっぱい
楽しんでやろうと思っている。

辛く悲しい時に訪れる
不安、不満、焦り、自己嫌悪…
病気、体調、体力、衰え…
さまざまな思いから
見える視野は狭くなる。

生きていれば
何かしらにぶつかり
自分は翻弄されるだろう。
でも確実に終わりがやってくる。

そう思うと
今しか頑張れない!
今が楽しむ時!
そんな思いが心に生まれて
いつも立ち上がり前を向く。

そんな背の押し方を自分は希み
体と心を動かしています。

いつ自分の命が
尽きるか分からないから

自分を生きて
真っ直ぐに死を目指していく。

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