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題名 「自分の夜明け」

思い悩むたび
夜が深まっていく。
彷徨う心は霧に包まれ
視界の見えぬ空間に自分は立つ。
どこまで進んでも暗闇の中
交差点に辿り着き
見つめる光景は
どの道も悲しげに
冷たい光を帯びている。
何処へゆけば良いか分からず
一歩も動けない。
そして、深いため息をついた瞬間
時計の針は進まずに戻っていく。
朝は来ない知らせを
自分で告げているようだ。
浅くなる息のかすかな音
淋しさだけがこの夜を漂っていく。
今自分に出来ることは
目を閉じ呼吸の流れを聴きながら
確実に拾っていくこと。
生きる証を身体中で確かめて
存在していることを思い出す。
この地を見つめ這い上がり
辿り着いた胸の先
遠い夜明けの向こうに朝を迎える。

             紗羅

若い頃は、眠れない日々が多くあり

朝になり、太陽の光を浴びても
何も感じずに
空を見上げることもなかった。

だから、朝になった実感がない。

そんな時
自分はどうしていたのかと思い出す。

いつも呼吸が苦しかった…。

そのために、一生懸命深く呼吸をして
心を落ち着かせていた。

でも、その深呼吸が
ゆっくりと流れて押していくように
朝を迎えたと心が感じた日もある。

そんな過去を振り返りながら
詩を書いてみました。

あの日々があるから
今の自分がいる。

そんなことを思いながら…

今、朝は散歩に出ています。
そのひと時は
大切な時間になっているので
朝になるのを
待ち遠しく思っています。

随分変わったと
過去の自分を懐かしく感じました。

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