題名　「追いかける闇」

消えない波の音が迫る心
激しく打ちつけ痛みを伴う。
引いていく波の影と
揺れるざわめきを追いかけても
追いつくことはなく消えていく。
叫ぶ言葉は切なく鳴り響き
檻の中へと入り込み孤となる。
届かないのは自分の心
それがすべてを閉じ込めてしまう。
自分の姿が見えなくなり霞みながら
見ようとする心は闇に紛れていく。
傷を負う思いは今を生きる儚い証。
虚ろな視線で見つめた気づきは
自分を許さぬ心が解き放たれた時
消えない波音は
ゆっくりと沈静していき
心の思いは零れ落ちるように
その時初めて闇が煌めいていく。

　　　　　　　　　　　　　　　紗羅

逃げても辛い
止まっても辛い
どちらも駄目だった自分は
追いかけることにしました。

その渦中にいる時は
気がつかなかったけど…。

そこから抜け出して感じたことは
どうにもならないと思う
心の時が長いほど
自分を分からなくさせていった。

だったら　
逆らうことなく
とことん追い詰めてみよう…
そんな心に変わっていった。

不思議なもので
逃げたり避けたりしていると
いつまでも追われている感じが
消えないけど…。

追いかけていくと
闇の方から去っていく。

今の自分は
この場所を望んでいる。
もがいたりあがいたりせず
そこに浸かれば良い。

自分が納得しないと
這い上がることは出来ない。

それが闇を光に変えていく心だと
生きていく中で知りました。