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【2月28日(水)「地域を変える、社会を変える。―ロールモデルから考える社会変革―」】

札幌が、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)が実現した街になる未来を目指して札幌市と札幌市男女共同参画センターが開催する、企業向けセミナーと市民向けセミナー全13回のオンラインフォーラム「#SAPPORODIVERSITYFORUM」。
 
今年度の締めくくりとなる第13回は、澤目 梢さん、牧原 ゆりえさん、大嶋 栄子さん、平井 照枝さんの4名をスピーカーとしてお招きし、「地域を変える、社会を変える。―ロールモデルから考える社会変革―」をテーマに市民向けセミナーを開催いたします!
 
イベントに先駆けて、地域女性リーダーとして活躍されている4名のスピーカーのみなさまにお話しを伺いました。
 
↓セミナーの詳細はこちら↓
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市民向けセミナー「地域を変える、社会を変える。―ロールモデルから考える社会変革―」
【スピーカー】
澤目 梢さん(フィッシュファミリー財団、JWLIエコシステム代表)
牧原 ゆりえさん(一般社団法人サステナビリティ・ダイアログ代表理事)
大嶋 栄子さん(NPO法人リカバリー代表)
平井 照枝さん(しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道代表)
 
【日時】:令和6年2月28日(水)20:00~21:30
【会場】:オンライン(zoom)
(当日参加が難しい場合は、オンデマンド配信をご覧になれます
※いずれも申込必須)
対象:札幌市に居住・通勤・通学する方 /定員30名
   
お申込み:https://www.danjyo.sl-plaza.jp/event_post/sapporodiversityforum-portal2023/
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Q1.皆さまの自己紹介や今のご活動、活動を始めたきっかけなどについてお話をお聞かせください。
 
 
澤目さん:アメリカボストンを拠点に活動しているフィッシュファミリー財団が運営するJWLI(※JWLIとは、Japanese Women’s Leadership Initiativeの略で、日本で活動する女性リーダーを対象に、社会変革に焦点を当てた4つのプログラムを提供。その卒業生は多くが日本を代表する非営利団体代表や社会起業家。)というプログラムの代表をしています。プログラム卒業生は30~80代、活動拠点も北は北海道から南は沖縄、石垣島と、全国で活躍する170名以上からなる女性リーダーのネットワークを作り、いま卒業生コミュニティとして運営しています。

大嶋さん:私はもともとメンタルヘルスの領域で、ソーシャルワーカーという仕事をしていました。自分で事業を始めるきっかけとなったのは、女性が病気の状態から回復していくには医療機関だけで完結しないと感じたからです。むしろ病いの背景にある課題の解決には、地域社会に女性が安全に暮らせる場、安心して集える場が必要だという思いがあり、2002年にスタートしました。具体的にはさまざまな被害体験を背景に、精神的不調や障がいを抱える主に女性を対象にした援助を行なっています。

牧原さん:一般社団法人サステナビリティ・ダイアログという組織を運営し、サスティナブルな社会を作るための学びや実践の場を作っています。また、リーダーシップという言葉を大事にしていて、一人ひとりが自分の持ち場で自分の力を発揮できる、それが結果、みんなのためになっているというリーダーシップをチームの中で発揮できるように活動しています。

平井さん:しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道という団体でひとり親家庭の方を支援する活動を行っています。私自身、15歳で父を病気で亡くしまして、母子家庭の子になりました。高卒で就職試験を受け、そのときの面接で、はじめて社会の偏見と差別を感じました。その後、東京のしんぐるまざあず・ふぉーらむの講座に参加し、同じ立場で安心して話せて、必要な情報が得られ、エンパワメントが働く場をいいなと思いました。北海道にも平井さんが作ったら?と言われたのが団体の立ち上げのきっかけです。

Q2.地域の女性リーダーとしての立場から参加者の皆様にメッセージをお願いします。

大嶋さん:現在の日本では、女性が何か非常に目立つというか先駆的なことを始めると(Colaboの活動などその典型ですが)、言われのないバッシングに晒されるリスクがあります。まずは自分の志やアイデアについて、率直に話せる女性たちとの交流が非常に大切ではないかと思います。どの分野にも必ず自分と同じようなことを考えている、あるいはすでに実践している女性たちがいると思いますので、そういう人たちと出会いながら自分の夢を現実的なカタチへ作っていくプロセスが大変重要ではないかと、自分のことを振り返って感じています。

牧原さん:たまたまそこに立ち会っているはっきりしたチームではなくても、人々がゆるやかにチームになっている状態が地域の中心として非常に大きな力を生み出すと思います。つながり力ということがよく言われると思うんですけど、つながりましょうといってつながるのではなく、みんながいつも個別で動いてない、チームで動いているという感じを生み出すことが、地域の女性リーダーとして活躍している形かなと思います。そして、それがもっともっとたくさん育ったり大きくなっていったりすると、大嶋さんがシェアしてくれたイメージになるのかなと思いました。

澤目さん:グローバルな女性リーダーになってほしいですね。それは英語を勉強するとか、海外にいってほしいというわけではない。世界情勢が刻々と変わっていく中で日本という国やその中に住んでいる人の生活も変わっていきますよね。どんな小さなコミュニティや町であってもなんらかの形で世界とかかわりをもっているはずなので、視座を少し高くグローバルなところも見ながら、それが自分の地元や足元の地域にどういった影響をもたらすのかを意識できるような、グローバルなリーダーになってもらいたいなと思っています。

平井さん:リーダーシップを発揮すると、女性はでしゃばりとか言われたりしますよね。また、リーダーシップというとグループをまとめたり大きな組織を作ったり、メンバーをぐいぐい引っ張ったりというイメージがあると思います。でもそうではなくて、自分を大事にして自分軸で考えることがリーダーシップだと思います。皆さんが「自分自身のリーダーシップをとっていく」という考えになると、何かしようと思った時にみんなで協力できたり、私やるよって言えたりすると思います。私も自分がリーダーシップをとれているとは思っていないし、地域のリーダーとも全然思えていません。いつもみんなを振り回して助けてもらっています。しっかりして何でもできて完璧というリーダーではなくても、逆にみんなが助けてくれるような、周りを巻き込めるような、そんな人たちが地域を作っていくと思いますね。諦めてしまって誰かに託そうではなくて、一人一人ができることから今の社会を自分自身で変えていこうって思っていってほしいなと思います。

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オンラインフォーラムは、当日女性リーダーとしての困難や課題、今後の展望などについてもお話いただき、ぜひそれぞれ熱い思いをもった4名のスピーカーのトークにご期待ください。たくさんのご参加をお待ちしております!

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